自動運転によって消える業界

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DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
 
 
 
 
さて、今日のお話しは、
 
「自動運転によって消える業界」
 
というテーマです。
 
 
 
10年後になると、
 
自動運転のコミュニティバスが
 
多くの自治体で導入されはじめている
 
可能性があります。
 
 
 
また、
 
自家用車のAV(自動運転車)も出回り始め、
 
タクシーが無人タクシーに
 
置き換わり始めるでしょう。
 
 
 
多くの自動車メーカーの計画を見ていると、
 
10年後に発売されるAVは、
 
もはやすべてEV(電気自動車)のです。
 
 
 
EVは
 
まだガソリン車に比べると高いのですが、
 
2026年には車両価格で
 
ガソリン車を下回ると予想されています。
 
 
 
理由は、
 
EVの車両価格の40%を占めている
 
バッテリー価格が下がっていくからです。
 
 
すでに過去7年で10分の1になっています。
 
 
 
 
今後も同じペースで下がり続けるとすると
 
 
車両価格でもガソリン車を下回るのです。
 
 
 
また自動車を所有する場合の
 
トータルコストも長い目で見ると
 
EVのほうが安く押さえられます。
 
 
 
理由は、燃料費です。
 
 
 
ガソリン車、ディーゼル車を
 
維持するには燃料代が大きくかかります。
 
 
 
電気のコストは石油燃料よりも安いため
 
EVの車体価格が下がってくれば、
 
長期所有した場合のトータルの維持コストでも
 
ガソリン車よりもEVのほうが安くなります。
 
 
 
 
したがって、
 
より長い時間走行するほど、
 
EVの方がコスト的に有利になるため、
 
AVはガソリン車やハイブリッド車ではなく
 
EVで生産するというのが、
 
理にかなっていそうです。
 
 
 
 
さて、
 
AVが認可されて公道を走れるようになると、
 
真っ先に影響を受けるのは、
 
バスやトラック、タクシーの運転手です。
 
 
 
 
ポイントは人件費です。
 
 
 
 
タクシーよりも安い、
 
UberやLyftのような
 
ライドヘイリング・サービスでさえ、
 
コストの半分は運転手の人件費で
 
占められています。
 
 
 
 
ところが、車両がAVに置き換わると、
 
コストの50%が不要になります。
 
 
 
これはタクシーなどでも同じです。
 
 
 
 
EVの燃料(つまり電気代)は
 
ガソリン燃料に比べるとはるかに安いため、
 
EVベースのAVは、給電時間以外は、
 
常に道路を走り回っているだろうと予想されています。
 
 
 
 
それを考慮すると、
 
都心部の地価の高いエリアの駐車場も、
 
AVの普及とともに
 
次々と消えていくことになるでしょう。
 
 
 
 
タクシーの運転手が必要なくなるだけでなく、
 
自動車教習所に通う人も激減するはずです。
 
 
 
 
自動車のメンテナンスも無人化が進むでしょう。
 
 
自動運転車は、
 
車内の各デバイスに設置された
 
IoTセンサーの数値をクラウドに送信します。
 
 
 
そして、
 
クラウドは受信したデータをAIが
  
過去のデータに照らし合わせて、
 
故障の予兆をウォッチし続けます。
 
 
 
故障の可能性を検知したら、
 
すぐさま自動運転車は故障が
 
発生するまでに到着できる整備工場を検索し、
 
そこに移動する仕組みです。
 
 
 
 
さらに、EVにはエンジンが無くなるため、
 
金型で作成しないと強度が保てないような
 
部品は不要になる可能性があります。
 
 
 
 
このように
 
ガソリン車を中心に組み立てられた
 
さまざまなモノがEVとAVの出現によって
 
大きく揺り動かされるのです。
 
 
 
 
明日は、
 
「居眠り運転が当然の社会」
 
というテーマでお話しします。
 
 
 
 
お楽しみに!
 
DXTコンサルティング
兼安暁(かねやす・さとる)でした。

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