拍動する3Dプリント心臓

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DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
 
 
昨日は、
  
「3Dプリンタで激変!?住宅建築」
 
というテーマでお話ししました。
 
   
デジタルデータを立体オブジェクトに変換する技術
3Dプリンティング(アディティブ・マニュファクチャリング=積層製造)
 
 
3Dプリントの
住宅建築のメリットとして
 
4点お伝えしました。
 
 
 1 低コスト
 2 建設期間が短い
 3 デザイン上の制約が少ない
 4 投下資金の回転率が理論上365倍以上
 
 
1棟建てるのにかかる期間は
24時間
 
そのコストは
わずか6千米ドル! 
 
すでに、現実のお話です。
 
 
今後、3Dプリンティング住宅は、
多くの国で今後の住宅建築の主流になるでしょう。 
    
 
 
さて、今日は、  
  
「拍動する3Dプリント心臓」
  
  
というお話です。
  
  
3Dプリンタは、
医療への利用も広がっています。 
 
 
イスラエルのテルアビブ大学の研究チームは、
世界で初めて人間の細胞から、
 
小さいものの
拍動する心臓を3Dプリントすることに
成功しました。 

 
3D印刷に要した時間は、
3~4時間。
 
 
研究者たちは
この小さな心臓を培養し、
 
酸素と栄養を与えたところ、
 
細胞は数日で自然に拍動し始めたそうです。
    
  
その心臓は
 
筋肉、血管、心室そして心室をもち
 
小さいながらに、 
完全な形を形成しています。 
 
 
この例の重要なポイントは、
 
心臓を作るために
患者自身の細胞を使用したことです。
   
   
  
現在の心臓移植が
失敗する原因の約40%は、
  
免疫拒絶の問題ですが、
 
患者自身の細胞を使用することで、
 
免疫拒絶の問題を
解決するかもしれないと期待されています。 
  
  
また、
将来的な進歩と研究では、
人間のフルサイズの心臓を3Dプリントすることに
つながるかもしれません。
 
 
ここまで、
3Dプリントされた、
小さいながらに拍動する心臓
 
の可能性についてお話をしました。 
   
  
心臓以外にも、
バイオエンジニアは、
3Dプリンタと再生医療を使用して、
 
骨の移植、歯の強化、カスタムフィッティング補綴、
臓器移植、神経の修復
など、
 
人体の修復、治療、修復方法を
大幅に進化させています。 
 
 
 
これからの世の中では、
自動運転車、IoT、AI技術により、
長寿はもとより
より安全で健康的な生活を送れるようになります。 
 
 
 
以前のブログでもお話しましたが、
 
AI・IoTが行う自動運転によって、
自動車事故は減ります。

 
とても素晴らしいことですが、
 
反面、
これまで臓器提供者となっていた
脳死した人たちからの臓器提供が
 
減少していくことを意味します。
  
 
もし私たちが臓器を精密にプリントできるなら、
他人の不幸をまたずに、
健康な臓器に交換できる日が訪れます。 
 
 
3Dプリントされた
心臓発作を起こさない健康な心臓や、
吸気用に最適化された肺など、
市場に現れる日も遠くないと思います。 
 
 
  
建築業界、医療業界だけでなく、
畜産業界も・・・
 
3Dプリンティングによって、
大変革が起きようとしています。 
 
 
明日は、
     
「鶏の羽からナゲットを創る技術」
   
   
というテーマでお送りします。
    
    
お楽しみに!

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