テクノロジーが産業を破壊する6段階

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DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
 
 
昨日は
 
「世界を支配するムーアの法則」
 
というテーマでお話ししました。
 
 
 
1965年にインテルの創業者の一人である
 
ゴードン・ムーアが唱えた「ムーアの法則」は
 
「半導体の集積率は18ヶ月で2倍になる」と
 
予測しました。
 
 
 
実際に、ほぼ予測通りのスピードで
 
半導体は進化し、コンピュータの性能も向上。
 
 
 
コンピュータの性能が良くなったおかげで、
 
今やあらゆるものがコンピュータ上で
 
再現できるようになりつつあり、
 
私たちの生活に大きな影響を与えています。
 
 
 
 
さて、今日のお話は、
 
「テクノロジーが産業を破壊する6段階」
 
というお話です。
 
 
 
以前、紹介した未来学者であり、
 
数々の未来予測を的中させている
 
レイ・カーツワイルと共に
 
シンギュラリティ大学の共同創始者であり、
 
Xプライズ財団の創業者でもある
 
ピーター・ディアマンディスのお話です。
 
 
 
 
彼は、
 
現在起こっているテクノロジーによる
 
ディスラプションが、
 
6つの段階で起こっていると説明しています。
 
 
 
以下、1つずつ説明していきます。
 
 
第1段階=デジタル化(Digitized)

 
コンピュータはムーアの法則にしたがって
 
エクスポネンシャル(指数関数的)に
  
成長しました。
 
 
そして、どんなものでも、
 
デジタル化すると
 
エクスポネンシャルな成長曲線を描きだします。
 
 
デジタル化された情報は、アクセスするのも、
 
シェアするのも、配るのも、とても簡単です。
 
 
そして、インターネットに乗って
 
あっという間に拡散されます。
 
 
 
第2段階=水面下の成長(Deceptive)
 
デジタル化されたモノは、
 
はじめのうちは水面下で成長していて、
 
誰にも気づかれません。
 
 
なぜなら、
 
指数関数は最初の変化は
 
直線よりも緩やかに上昇するものだからです。
 
 
 
 
第3段階=ディスラプティブ(Disruptive)

既存の商品またはサービスの市場は、
 
エクスポネンシャル・テクノロジーによって
 
生まれた新しい市場によって滅ぼされてしまいます。
 
 
例えば、音楽をストリーミングで聴けるようになったいま、
 
誰もCDを買わなくなりました。
 
 
デジタル・テクノロジーは
 
コスト面でもインパクト面でも
 
圧倒的に優れているからです。
 
 
 
第4段階=無料化(Demonetized)
 
テクノロジーが発展するにつれて、
 
価格が限りなくゼロに近づいていきます。
 
 
 
第5段階=非物質化(Dematerialized)
 
テクノロジーは、固体物質までも、
 
電子化、ソフトウェア化するようになります。
 
 
 
第6段階=民主化(Democratized)
 
いちど、あるモノがデジタル化されると、
 
より多くのヒトが
 
それにアクセスできるようになります。
 
 
 
強力なテクノロジーは、
 
もはや政府や大企業や富裕層だけのものではなくなり、
 
誰にでもアクセスできるようになっています。
 
 
 
 
この6段階 を理解していないと、
 
たとえ最初の第一歩に成功していたとしても、
 
優れたビジネスも滅ぼされてしまいます。
 
 
 
 
明日は、
 
「産業はいずれ1つになる?」
 
というテーマでお話しします。
 
 
 
お楽しみに!

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