DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
さて、今日のお話は、
「DX取組み【3か月】で成果を出す秘訣」
というテーマです。
では、早速、
3か月でDXの取り組みを成功させる
「DX」について考えていきます。
もちろん、
3ヶ月という期間で出せる成果は、
企業活動全体をデジタル化、
自動化することのほんの一部でしかありません。
しかしながら、
小さくても最初に何らかの成果を出すことは、
全社がDX対策チームに対して見る目が変わり、
その後の本格的なDXの動きに
勢いを付けるということで、
非常に大切です。
● MA、SFA
まずは、企業の収益をもっとも左右する
マーケティングと営業についてみてみましょう。
業種にもよりますが、
多くの企業は、
MA(マーケティング・オートメーション)と
SFA(セールス・フォース・オートメーション)です。
この2つは、「営業活動の自動化」で
潜在顧客を呼び込む流れをしくみ化(MA)し、
潜在顧客を教育して
自社の商品/サービスを購入してもらい、
その後も良い関係を保ち続け、
継続的に購入してもらう流れをしくみ化(SFA)
することになります。
当然、完璧なものは3か月ではできません。
したがって、
3か月でまず行うのは、
PoC(Proof of Concept:実証実験)に近い
ライトなものを想定しています。
具体的には、
どれか1つの商品/サービスだけを選び
試験的に
オンラインでリード獲得から販売までを
自動化していきます。
これも、ゼロから作るのは大変なので、
SaaSを活用します。
さいわいなことに、
SaaSのサービスによっては、
無料もしくは非常に安い価格から
始められるものもあります。
ハブスポット(Hubspot)、チーター・デジタル、
マルケトとセールスフォース(Salesforce.com)の
組み合わせが代表的なサービスです。
おそらく、3か月で出来るのは、
SNSからリードを集めて、
小さくとも最初の売上もしくは
申込みを得るところまででしょう。
ここから、さらに
顧客をファン化させていくプロセスに
拡げていったり、
より効果的なリードを集めるために、
コピーライトやデザインを見直し、
チューニングをした後の結果を比べる、
といった地道な改善が必要です。
さらには、チャネルを広げていく、
インサイドセールス部隊を導入するなど、
完全なものにしていくには、
2~3年かかります。
このように、3か月で出来ることは、
ほんの少しですが、
それでも「自動化」の感覚を掴むという、
とても大切な成果が得られます。
● チャットボット
チャットボットとは、
LINEボットやFacebookのメッセンジャーボットのような、
メッセージングアプリを使った
コミュニケーションを自動化したものです。
上記の2つ以外にも、
SkypeやSlack、WeChat、Telegramなども
チャットボットに対応したAPIを
公開しています。
● スマートフォンアプリ
スマートフォンにダウンロードしてもらうアプリです。
今、用途としては、さまざまですが、
ほとんどの人が何らかのアプリを
すでにダウンロードして
利用しているはずです。
例えば、
顧客に会員証代わりに使ってもらう。
飲食店の店内でメニューの表示から注文、
テーブル決済、
割り勘の精算まで行える。
回数券やクーポンの提供、タイムセールのお知らせ、
紹介制度など、
顧客向けのアプリが例となります。
SNSやメッセージングアプリと組み合わせることで、
相乗効果を生むことができます。
どうでしょうか?
3か月でDXの取り組みを成功させる「DX」。
MA、SFAは、少し敷居が高いかもしれませんが、
顧客向けのチャットボットや、スマートフォンアプリは、
DXの取り組みとして、
始めやすいのではないでしょうか?
明日は、
「目の前にすぐに自動化できる業務があります」
というテーマでお話しします。
お楽しみに!
DXTコンサルティング
兼安暁(かねやす・さとる)でした。