宅配ドローンと「見えない道」

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DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
 
 
 
 
さて、今日のお話しは、
 
「宅配ドローンと「見えない道」」
 
というテーマです。
  
 
 
楽天市場やAmazon.comの他、
 
ZOZOやメルカリなど、
 
オンライン通販や売買は、
 
年を追うごとに増え続けていて、
 
宅配へのニーズが急速に拡大しています。
 
 
 
 
一方で、
 
単身世帯が増えたことによって、
 
不在による再配達が
 
宅配業者に大きな負担となっており、
 
さらには送料無料という世間の圧力が
 
高まっているのが現状です。
 
 
 
その結果、
 
宅配会社とモール運営者、
 
モール加盟店店舗との間で
 
送料負担の押し付け合いをしており、
 
強者が弱者に不利な条件を
 
押し付けることが社会問題になっています。
 
 
 
 
さらに、パンデミックの影響で、
 
ますます宅配ニーズが高まりました。
 
 
 
 
飲食店は
 
店内での営業を自粛せざるを得なくなり、
 
その代わりに加工食品の宅配で
 
少しでも収入を得ようとしています。
 
 
 
 
ますます増えていく宅配の問題点は、
 
配達人が、
 
低い送料で働かざるを得ない
 
収入の低さと、
 
配達人の大幅な人材不足だけではありません。
 
 
 
対面で受け渡さない場合には盗難リスクがあり、
 
対面で受け渡す場合には
 
ストーカーや強盗などのリスクがあるのです。
 
 
 
つまり、
 
どちらを選択してもリスクが
 
発生するということが問題点です。
 
 
 
この社会的課題を解決する方法のひとつに、
 
宅配ドローンがあります。
 
 
 
現状は、テロの危険性や、
 
墜落事故、通常の航空機や無線の干渉など、
 
さまざまな危険を考慮した結果、
 
日本の都市部で数多くのドローンを
 
飛ばすことは難しくなっています。
 
 
 
しかし、AR(拡張現実)によって、
 
これを解決することができるかもしれません。
 
 
 
空中にドローン専用の道を
 
張り巡らせるという考え方です。
 
 
 
すでに、
 
都市のデジタルツインのレイヤーのひとつに、
 
ドローン専用レーンを空中につくるアイデアが
 
アメリカのベンチャー企業から生まれています。
 
 
 
その専用レーンは
 
不可視域のレーザー光線のような
 
特定の周波数の光線で作られています。
 
 
 
このレーンはARグラスで確認できるほか、
 
無人ドローンはその光線の範囲内を
 
自動運転で動作するというものです。
 
 
 
いわば「見えない道」です。
 
  
これであれば、
 
安全にドローンを使って宅配を
 
することも可能になります。
 
 
 
 
10年後にはまだ早いかもしれませんが、
 
自動運転車の普及と並行して、
 
乗客を乗せた自動運転ドローンも、
 
同じような光の道を用意することで、
 
実現するかもしれません。
 
 
 
空や陸の「見えない道」を
 
無数のドローンや無人の自動運転車が
 
行き交う未来が近づいてきています。
 
 
明日は、
 
「自動運転車によって消える業界」
 
というテーマでお話しします。
 
 
 
 
お楽しみに!
 
DXTコンサルティング
兼安暁(かねやす・さとる)でした。

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