上場企業の決定的な弱点

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DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
 
 
 
 
さて、今日のお話しは、
 
「上場企業の決定的な弱点」
 
というテーマです。
 
 
 
 
DXを進める上で、
 
資金力が豊富な上場企業は一見有利に見えます。
 
 
 
しかし、実際には、
 
必ずしもスタートアップより有利とは
 
限りません。
 
 
 
スタートアップには、
 
さまざまなリソースが不足しますが、
 
上場企業には人材や資金など豊富な
 
リソースがある一方で、
 
大きな弱点も存在します。
 
 
 
例えば、上場企業は、
 
失敗すると大きな批判に晒されます。
 
 
 
上場企業であるが故の、
 
社会的な責任があるからです。
 
 
 
上場企業は、
 
新しいことに挑戦する場合、
 
とくにそれが社会の仕組みを
 
大きく変えるようなものであれば、
 
非常に注目を集めます。
 
 
 
 
多くの人の生活に影響を
 
与えるようなものの場合は、
 
厳しい監視の目にさらされるでしょう。
 
 
 
そうした視線に対して
 
防御的になればなるほど、
 
先進的な取り組みのスピードは削がれます。
 
 
 
その結果、
 
競合するスタートアップや
 
海外企業に後れを取ることになるのです。
 
 
 
さらに、
 
上場企業の場合は労働時間についても
 
厳しく管理されています。
 
 
 
バブルの頃は、
 
ジャパニーズサラリーマンは
 
24時間働く企業戦士だと、
 
自らを鼓舞するCMが流行りましたが、
 
海外の勢いのあるスタートアップは
 
いまだにそのような働き方をしているのです。
 
 
 
 
例えば、
 
以前テスラに勤めていた知人は、
 
そのような働き方が嫌でGoogleに転職して、
 
人間らしい生活に戻れたと言っていました。
 
 
 
 
スタートアップ企業に勤めている人々の多くは、
 
会社が新しい世の中を創ることに賛同し、
 
そこで大きな貢献をしたいと思っています。
 
 
 
会社による社会への挑戦は、
 
働く人自身の社会への挑戦とイコールであり、
 
世の中の課題を解決することが
 
自分のやりがいとなっているのです。
 
 
 
それは仕事ではなく、人生そのもの。
 
 
 
仕事と遊びの区別がない
 
「夢中になっていること」のです。
 
 
 
上場企業で働く人のうち、
 
いったい何%がそのような働き方を
 
しているでしょうか?
 
 
 
あるいは、
 
そこまで夢中で仕事をしているでしょうか?
 
 
 
 
優秀な人が集まり、
 
それぞれが寝る間を惜しんで
 
「夢中になっていること」に集中している企業と、
 
毎日8時間を週5日だけ、
 
それに「夢中になる」企業では、
 
スピードが違いすぎて、競争になりません。
 
 
 
 
上場企業であるだけで、
 
動きが遅くなり、不利になるということは明白です。
 
  
 
 
次回は、
 
「残念、そのチェックは無駄です」
 
というテーマでお話しします。
 
 
 
 
お楽しみに!
 
DXTコンサルティング
兼安暁(かねやす・さとる)でした。

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