DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
昨日は
「企業が変化に対応する5つのステップ(前編)」
というテーマでお話ししました。
お話ししたのは5つのステップのうちの
最初の2つでした。
1 世の中の変化の先を知る
2 自社の未来を脅かす可能性を洗い出す
世の中で起きている変化に
後から追いつくのは難しいので、
変化の先を読む必要があります。
そして、
自社の未来を脅かす可能性は、
いち早く見つけて対応していくことが
急激な変化を遂げるこれからの
ビジネスにおいてはとても重要なことでした。
さて、今日のお話は、
「企業が変化に対応する5つのステップ(後編)」
というお話です。
ステップの3〜5までを一気にご紹介します。
3 未来を予想し、今は無い課題を想像する
テクノロジーの進化によって
世の中が変化していくと、
新しい課題が出てきます。
例えば、
電気やバッテリーが安価になれば、
EV車が増加するでしょう。
しかし、
バッテリーの充電にかかる時間が長くて、
それが問題になる可能性もあります。
それに対して、
・走りながら充電する仕組みを開発する
・充電済みバッテリーの交換サービス
などのビジネスを考えれば、
成功するかもしれません。
バッテリーの問題はまだ起きてはいませんが、
この事例のように未来を予想し、
今はない課題の解決策を考えることが
今後、重要になっていきます。
4 3を解決するために自社のリソースや、
その延長線上の何が使えるかを考える
1~3まではゼロベースで考えてきましたが、
ここで自社のリソースについて振り返ってみると、
何か新しい気づきがあるかもしれません。
それまでは、
価値があると思っていなかった、
些細な特徴が、
3の解決策を提供するにあたって、
自社にしかできない価値になるかもしれない
ということです。
あるいは、
これまでは役に立たないと思っていたものが、
世の中のなんらかの条件が変わったことによって、
とても価値のあるものに変わる可能性もあります。
5 4に至る道を考える
何が足りなくて、それを得るためには何をすべきか?
4で見つけた新しい価値を、
自社がいま提供するには、
あと何が足りないでしょうか?
それを得るためには、何をすべきでしょうか?
他社を買収すれば解決するのであれば、
それはいくらあればできるでしょうか?
あるいは、別の方法はあるでしょうか?
このように
未来のまだ見ぬ課題を追求し、
自社のリソースを今とは違う形で活用して
変化した世の中に対応していくことが
大切になります。
そのためには、
5つ目のステップにあるように
絶えず自分に問いかけることが重要です。
明日は、
「エクスポネンシャル時代の個人キャリア」
というテーマでお話しします。
お楽しみに!
企業が変化に対応する5つのステップ(後編)
