新規事業を遮る典型的な壁とは?

Blog

DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
 
 
 
 
さて、今日のお話しは、
 
「新規事業を遮る典型的な壁とは?」
  
というテーマです。
 
 
 
 
企業が新規事業開発を行う過程で
 
もっとも障壁になりやすいのが、
 
既存システムや既存顧客です。
 
 
 
「新しいサービスを行うには、
既存システムの変更が必要だが、
システム側のリソースがないので1年以上先になる」
 
とか、
 
「既存顧客に不利になるような商品・サービスは良くない」
 
などといった物言いが、
  
既存事業側から上がってきて、
 
それが新規事業開発に致命的な妨害になることがあります。
 
 
 
  
ところで、
 
既存システムはともかく、
 
既存顧客を切り捨てるというのは、
 
クラウドファンディングでファンに協力してもらう
 
のと逆のことを言っているように感じるかもしれません。
 
 
 
しかし、そうではないのです。
 
 
 
既存の商品・サービスに満足している顧客は、
 
新事業では考慮しなくて良いというだけです。
 
 
 
 
新規事業を行うにあたり、
 
会計システム、受発注システムや在庫管理システム、
 
それが商品であれば、物流システム、
 
生産システムなどが必要となります。
 
 
 
これらのシステムは、
 
既存事業のシステムを利用するのではなく、
 
新規事業向けのものは別に用意する方が
 
良いでしょう。
 
 
 
現在は、
 
クラウドベースのSaaSシステムが普及しており、
 
事業規模が小さい企業が利用するには、
 
何の支障もありません。
 
 
 
SaaSとは「Software as a Service」の略です。
 
 
 
日本語では
 
「サービスとしてのソフトウェア」
 
という意味になります。
 
 
 
以前であれば、
 
パッケージソフトとして提供されていた機能が、
 
クラウドサービスとして提供されています。
 
 
 
 
Adobe社が提供しているIllustratorや
 
Photoshopというソフトウェアが典型的です。
 
 
 
以前はCDROMなどで、
 
販売されていたソフトウェアが、
 
現在はSaaSとしてユーザーに提供されています。
 
 
 
物体として、CDROMを
 
購入しなくてもユーザーは、
 
IllustratorやPhotoshopの昨日を
 
クラウドを通じて利用することができます。
 
 
 
SaaSはいわゆるクラウドサービスの一部です。
 
 
 
新規事業を行う上で必要な
 
管理システムは
 
ほぼSaaSで揃えることができます。
 
 
 
以前は、システムを導入するにあたって
 
時間も費用もたくさんかかりましたが、
 
現在はSaaSのおかげでかなり抑えられるのです。
 
 
 
B2Bビジネスであれば、
 
リードの獲得から育成、アポ取りから提案、
 
交渉、成約までの一連の業務は、
 
Salesforce.comとMarketoの組み合わせか、
 
Hubspotというサービス。
 
 
 
商品の販売や在庫管理・物流システムであれば、
 
ecbeing、EC-CUBE、ebisumart。
 
 
 
 
会計システムも、
 
freeeやマネーフォワード クラウド会計など、
 
さまざまなサービスが活用可能です。
 
 
 
SaaSは、
 
ソフトウェアすらも購入せずに、
 
お金を払って利用するという
 
サブスクリプション型のサービスになっています。
 
 
 
この点も、以前よりはるかに安価に
 
さまざまなシステムを活用できる
 
理由になっています。
 
 
 
自前のシステムを立ち上げるわけでは
 
ありませんから、
 
新規事業を立ち上げるスピードも
 
以前とは比較にならないくらい
 
早くすることができるのです。
 
 
 
 
明日は、 
 
「既存顧客を切り捨てるのは、なぜか?」
 
というテーマでお話しします。
 
 
 
 
お楽しみに!
 
DXTコンサルティング
兼安暁(かねやす・さとる)でした。

タイトルとURLをコピーしました