滅亡に向かう火力発電

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DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
 
 
昨日は、
  
「誰でもクルマが作れるようになる時代」
 
というテーマでお話ししました。
 
 
「ディスラプトされる産業」自動車産業の
行く末について、
 
自動車が
ガソリン車やハイブリッド→EVに変わり、
 
組み立てに必要となる部品数が百分の1に減って
しまったら・・・
 
 
これまで自動車部品を製造していた企業の
ほとんどが滅びてしまいます。
 
  
また、
複雑だった自動車の構造が、
3Dプリンターの投入でシンプルな部品の組み立てに
変わったら・・・
 
自動車産業に新規参入する企業も増えるでしょう。
 
 
実際に、テスラをはじめ、
EVで新規参入した企業もありました。
 
  
でも、世の中、
自動車も所有からシェアへというトレンドが続いている
ことも事実。
 
  
いままさに、
 
自動車産業が
ディスラプションの嵐の中にいる
 
という現状と、
 
これからの生き残り策について
お伝えしました。
 
 
 
さて、今日は、
  
「滅亡に向かう火力発電」
  
  
というお話です。
 
 
 
日本では、
 
太陽光発電よりも火力発電の方が低コスト
 
という話をよく聞きます。
  
 
それは、おそらく下記の事情からだと思います。
 
 
●自然エネルギー由来の電気は、
 発電量が天候に左右されて安定しない
   
●もっとも利用される時間帯に発電せず、
 あまり利用されていない時間帯に発電するなど、
 無駄が多い
 
●バッテリーのコストが高く、
 自然エネルギーを貯めて使う場合のコストは
 火力発電に劣る
 
 
しかしながら、
これらは日本だけの事情のようで、
 
他の国は、
そうではないようです。
 
 
つまり、
火力発電より自然エネルギーの方が発電コストは
低いと言われているのです。
  
 
 
米国では、
石炭であろうと天然ガスであろうと、
火力発電所を新設したときの発電コストは、
1kWhあたり6円と言われています。
 
 
一方で、
世界の多くの国では、
新設の風力発電所や太陽光発電所の発電コストは、
すでに1kWhあたり2~3円になっています。
 
  
このため、
中国でもインドでも、
火力発電所の新設プロジェクトはほとんど凍結されたと言います。
 
(一部、中国では電力が賄えず、
 プロジェクトが復活したという話もありますが・・・)
  
 
 
太陽光発電の場合、
ご承知の通り、日照量が必要ですが・・・
 
面白いことに、
これまで貧しいとされてきた赤道近くの南国の国々こそ、
日照量が多く、
太陽光発電に優れた立地なのです。 
 
 
インドのエネルギー担当大臣は、
 
「太陽光発電所の発電コストがフリーフォール状態なのに、
いまさら原料に金のかかる火力発電所をつくる理由はない」
 
と発言しています。
 
 
 
発電所を新設する時のコストの比較だと、
自然エネルギーによる発電は、
火力発電の半分から3分の1になっていると言えますが、
  
 
米国の大手発電所の運営を任されている会社のCEOは、
 
早いタイミングで、 
すでに稼働している火力発電を稼働し続けるよりも、
新たに太陽光発電所を作って既存の火力発電を止める方が
経済的に有利になる日がやってくる
 
と認めています。
  
 
他にも、
火力発電がなくなる理由があります。
 
 
気候変動への対応として、
2013年に世界銀行が
石炭火力発電への融資を制限し始めたのをはじめ、
 
欧州の保険会社を中心に石炭火力発電への
投融資を撤退しはじめています。 
 
 
さらには、
やはり欧州の保険会社が
次々と損害保険の引受けを取りやめているのです。
  
 
損害保険の引受けがないと、
火力発電は万が一の事故のとき、
保証を払いきれずに倒産してしまう可能性が出てきます。
 
 
そうだとすると、
事実上、石炭火力発電所を稼働させることはできなくなります。 
  
 
 
時代は、
明らかに自然エネルギー発電に傾いているといえるでしょう。
 
 
先に、
太陽光発電や風力発電のような
自然エネルギーを利用した発電コストは、
すでに1kWhあたり2~3円になっていると書きました。
 
 
実は、このコスト、年々下がっています。
 
 
もちろん、
どの国でも1kWhあたり2~3円になるというわけではなく、
日照量が多いところや、
年中強い風が吹いている地域での話です。
 
 
しかしながら、
化石燃料から自然エネルギーにシフトしていく運動は、
すでにドイツで始まっていて、
定着していることを忘れてはいけません。
 
 
ドイツは、日照量という点ではかなり不利な場所です。
 
 
それにもかかわらず、
経済的には成立しようとしています。
 
 
  
さて、ここまで、
日本では、まだまだ火力発電が中心となっていますが、
 
時代は、
明らかに自然エネルギー発電に傾いており、
 
その設備にかかる費用を含め、
発電コストも年々下がっているとお伝えしました。
 
 
そうなると、いつの日か、
 
エネルギーが無料になる時代が来るのではないか?
 
と思いませんか。
 
 
また、
従来の電力産業とは
変わった形態のビジネスが生まれはじめているのでは?
 
と思われた方もいるのではないでしょうか。
 
 
 
明日は、
     
「P2Pビジネス×電力産業」
   
というテーマでお送りします。
    
    
お楽しみに!

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