悲報:右肩上がりの成長では負け組です

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DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
 
 
昨日は
 
「AI、AV進化は止まらない」
 
というテーマでお話ししました。
 
 
 
AI(人工知能)やAV(自動運転車)に
 
代表されるテクノロジーの進歩に
 
抵抗しても世界から取り残されるだけ
 
というお話しでした。
 
 
 
それは、
 
スマート・アイウェア、遺伝子研究、
 
などなどあらゆるジャンルで言えることです。
 
 
 
私たちは好むと好まざるとに関わらず、
 
テクノロジーの進化と世界の変化に
 
対応せざるを得ません。
 
 
 
さて、今日のお話は、
 
「悲報:右肩上がりの成長では負け組です」
 
というお話です。
 
 
 
えっ?どこが!?
 
 
と思うかもしれません。
 
 
 
多くの人にとって、
 
右肩上がりの成長といえば、
 
とても景気の良い話に感じられるはずです。
 
 
 
しかし、今後のビジネス界では
 
右肩上がりの成長では「負け組」と
 
見なされることになるでしょう。
 
 
 
これからの時代は、
 
成長率は10X(10倍以上)でなくては
 
生き残れないと言われています。
 
 
 
Uber、Airbnb、Facebook、
 
Instagramなど、
 
創業してからあっと言う間に新しい市場を生み出し、
 
企業価値を数十倍にしているユニコーン企業や
 
デカコーン企業が合格点で、
 
それ以外の企業は、
 
いつ市場を失ってディスラプトされるか
 
分からない時代なのです。
 
 
 
GAFAやユニコーン企業が描く成長曲線は、
 
エクスポネンシャル(指数関数)です。
 
 
 
それ以外の企業は、
 
いつなくなっても不思議ではありません。
 
 
 
しかし、
 
本当にそんなことが可能なのでしょうか?
 
 
 
今までの、
 
プロダクト・ライフサイクルの曲線は、
 
S字カーブを描くとされていました。
 
 
 
商品やサービスを生み出したときは、
 
プラスどころか、
 
資金を食いつぶす存在です。
 
 
しかし、
 
一度、売上を伸ばし、
 
利益を出し始めると、急速に成長します。
 
 
 
そして、
 
ある程度の時間が経過すると、
 
市場が成熟するか、
 
あるいは競合サービスが現れて
 
利益率が落ち、衰退していく流れです。
 
 
 
こうしたプロダクト・ライフサイクルの
 
流れが普通であれば、
 
右肩上がりの成長で「勝ち組」といえました。
 
 
 
しかし、 
 
今の時代は前年比10倍という単位で
 
成長する企業が世界中に現れています。
 
 
 
その理由は3つです。
 
 
 
・市場がグローバルになり
 数億人の市場から80億人の市場が
 ねらえるようになったから
 
 
・商品・サービスがデジタル化したことにより、
 開発期間が短縮化し、
 市場でのテストから製品化までも早くなったから
 

・商品、サービスがデジタル化していることで、
 低コストで複製・生産、供給できるから
 
 
もちろん、
 
どれだけ急速に成長できても
 
いずれ衰退期は訪れるでしょう。
 
 
 
成長を長期化させるためには、
 
どんな方法をとれば良いのでしょうか?
 
 
 
そのヒントは、
 
GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazonの総称)
 
にあります。
 
 
Google:
Googleは、主な収益源の広告だけでなく、
Gmail、Googleカレンダー、スマホOSのAndroid、
スマートグラス、
スマートスピーカーであるGoogle Home、
そしていまも健康に関するセンサーの開発
 
 
Apple:
Appleも、iMac、iPhone、iPodといった
デバイスの製造販売だけでなく、
iTune Music Store, Apple Watchなど、
次々と魅力的な商品やサービスを開発
 
 
Facebook:
FacebookはSNS運営から、
広告プラットフォーム、
メッセンジャーアプリのグループチャット、
チャットボット、音声通話やビデオ会議、
動画配信、動画のライブ配信など、
次々と機能を追加中
 
 
Amazon:
ただのオンライン書店から、
今では全米のショッピングモールを
ディスラプトする存在に進化。
AWS(Amazon Web Services)という
クラウドサービスを展開して、
IBMのような大手ITベンダーが
提供していたデータセンターサービスや、
ハードウェアベンダーの市場を破壊
 
 
 
このように、
 
10Xの成長を続ける企業は、
 
新しいサービスを
 
常に市場に提供し続けているのです。
 
 
 
日本企業にとって希望なのは、
 
GoogleがYouTubeを自ら作ったわけではない
 
ということかもしれません。
 
 
FacebookもInstagramやOculasを
 
自ら開発したわけではありません。
 
 
 
新しいスタートアップの中から、
 
次のS字カーブを描いてくれる商品やサービスを
 
持った企業を購入しているのです。
 
 
 
この方法であれば、
 
圧倒的な想像力を持たない企業でも
 
同じような成長を実現できるかもしれません。
 
 
明日は、
 
「発表!ビジネスのルールが変わりました。」
 
というテーマでお話しします。
 
 
 
お楽しみに!
 
DXTコンサルティング
兼安暁(かねやす・さとる)でした。

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