低コストで気軽に高画質化できるAIを使ったツール

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Pixelmatorは映画をより高画質で見られる「ズーム&エンハンスメント」機能を、わずか60ドルで提供すると発表した。
ズーム&エンハンスメント機能とはAIの超解像度を適用することで、画像を拡大してシャープネスを維持できる機能だ。

AIアルゴリズムを採り入れたPixelmatorの「ML Super Resolution」を利用すれば、画像がぼやけるようなピクセル化がされてしまうことや不鮮明な状態になることなく、元の解像度の3倍に拡大することができる。
GoogleやNvidiaのアルゴリズムと同様、Pixelmatorのソフトウェアは低解像度画像と高解像度画像のペアを含むデータセットでトレーニングされている。
セットでトレーニングされたことで、画像から画像へのピクセル変化のルールが生成される仕組みだ。

Pixelmatorはわずか5MBと、GoogleやNvidiaの同等品よりも50分の1に小さくなっている。
デバイス上で実行するのに十分な軽量サイズであり、ツールを作成するのに15,000サンプルイメージしか必要ないのも特徴的だ。

過去12ヶ月の間にAIと機械学習ツールのセットが爆発的に増えており、法人向けのツールにとどまらず、消費者が利用しやすい環境が整ってきた。
だが、多くのケースでは最高のパフォーマンスを得るためには、かなりのコンピューティングリソースが必要となっている。
だが、Pixelmatorの「ML Super Resolution」の場合、メモリと電力を大幅に削減した非常に軽量なデータセットでトレーニングされながら、強力なアルゴリズムを実現できており、一般ユーザーにも導入しやすい製品となっている。

自宅のパソコンで気軽に映画を楽しみたいけれど、画質が悪い、もっとキレイに見たいといった人のニーズを満たしてくれるだろう。
企業向けの製品と異なり、すでに機械学習トレーニングがなされているため、すぐに利用ができ、専門知識やノウハウを持たない一般ユーザー使い勝手にも優れている。

特にアートとイメージングの分野においては、こうしたアルゴリズムをエンドユーザーが利用できることで、デザインからマーケティングまで、アーティストと映画製作者、小規模企業の障壁が低くなるのではなかろうか。
デジタル画像の普及をはじめ、映画もデジタル配信が当たり前になっている時代において、使用するパソコンの能力を問わず、低コストかつ簡単な方法で高画質にできるようになれば、デジタル化がより加速されるに違いない。

高いデザイン力を持ちながら、資金がないためにフリーでの活動が制限されているデザイナーやアーティストをはじめ、能力の低いパソコンしか持たない主婦や学生なども高画質なデザインを作成して発信しやすくなる。
小さなベンチャー企業などのデザイン制作会社などにとっても、有利な環境が作られ、大手との競争力の強化も期待できよう。

参考:AI super resolution lets you “zoom and enhance” in Pixelmator Pro.

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