DXで新ビジネスを作る時に考えておくべきこと

Blog

DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
  
 
 
 
さて、今日のお話は、
 
「DXで新ビジネスを作る時に考えておくべきこと」
 
というテーマです。
 
 
DXで新しいビジネスモデルを作るときに、
 
考えておくべきことは、
 
そのビジネスの立ち位置です。
 
 
 
つまり、
 
①プラットフォーム・ビジネスを立ち上げる
 
②他社のプラットフォームの上で
 テナントとしてビジネスを行う
 
③どのプラットフォームにも頼らないで
 「独自に商品/サービスを提供する」
 
 
 
いづれか、
 
目指す方向を決める必要があります。
  
 
 
「プラットフォーム」をひとことで言うと、
 
さまざまな企業にビジネスの機会を
 
基盤とともに提供する役割です。
  
 
 
プラットフォーム自体が
 
ビジネスとして提供されるなら、
 
それは「プラットフォーム・ビジネス」といいます。
 
 
 
具体的な例としては、
 
皆さんもよく知っている
 
アマゾンや楽天は、
 
それぞれ
 
「Amazon.com」と「楽天市場」という
 
プラットフォームを提供しています。
 
 
 
彼らのように
 
プラットフォームを提供して
 
プラットフォーム・ビジネスを行っている企業を
 
「プラットフォーマー」と呼びます。
 
 
 
古くからある百貨店やショッピングモールも
 
プラットフォームと言えますし、
 
iPhoneのようなスマートフォンや、
 
Facebook、Instagramもプラットフォームであり、
 
プラットフォーマーです。
  
 
 
一方、
 
他社のプラットフォームの上で
 
ビジネスを行うというのは、
 
ショッピングモールや楽天市場に出店する
 
店舗のようなものです。
 
 
 
ただし、プラットフォームの上でビジネスを行う
ということには、リスクもあります。
  
 
 
少し前に、
 
楽天市場が出店料を上げたり、
 
送料無料を強制したりしようとして
 
話題になりましたが、
 
 
プラットフォーマーは
 
ルールを自由に変えることができます。
 
 
 
したがって、
 
他社のプラットフォーム上でビジネスを行う企業は、
  
プラットフォーマーによって振り回されます。
  
 
 
また、
 
集客をプラットフォーマーに依存していると、
  
例えば、Amazon.comの場合、
 
不良品を販売しているわけではないのに、
 
悪意ある購入者に悪い評価を付けられて、
 
店舗が突然閉鎖させられ、
 
まだ入金されていない分の売上も支払われない
 
という話もよく聞きます。
 
 
 
プラットフォーマーに店を閉じられてしまったことにより、
 
売上の大半が消えてしまったそうです。
 
 
 
プラットフォーマーは
 
顧客の囲い込み戦略の一環で、
 
テナントにプラットフォームを通さずに
 
直接、販売することを禁じていたりすることもあり、
 
そうなると、突然、顧客リストを失うことにもなり、
 
大打撃になります。 
 
 
 
フェイスブックやGoogleから
 
広告出稿を突然打ち切られて、
 
そこからの顧客の流入に頼っていた企業が
 
ビジネスを継続できなくなった・・・。
 
 
というケースもあります。 
 
 
 
ここまで、

ビジネスの立ち位置として、
 
①プラットフォーマー
 
②テナント
 
の事例についてお伝えしました。
 


それぞれが、

一長一短ですので、
 
おそらくほとんどの企業は、
 
 
③どのプラットフォームにも頼らないで
 独自に商品/サービスを提供するという
 
 
を目指しています。
  
 
   
明日は、
 
「今さら聞けない“エコシステム”」
 
というテーマでお話しします。
 
 
 
お楽しみに!
 
DXTコンサルティング
兼安暁(かねやす・さとる)でした。

タイトルとURLをコピーしました