今さら聞けない“エコシステム”

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DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
  
 
 
 
さて、今日のお話は、
 
「今さら聞けない“エコシステム”」
 
というテーマです。
 
 
 
 
昨日、DXで新しいビジネスモデルを

作るときに、
 
考えておくべきことは、
 
そのビジネスの立ち位置であり、
 
 
①プラットフォーム・ビジネスを立ち上げる
 
②他社のプラットフォームの上で
 テナントとしてビジネスを行う
 
③どのプラットフォームにも頼らないで
 「独自に商品/サービスを提供する」
 
 
目指す方向を決める必要があると

お伝えしました。
  
 
 
これら3つのビジネスの立ち位置の他、
 
ここ10年くらいの間に、
 
「エコシステム」という言葉を
 
よく耳にするようになりました。 
 
 
 
エコシステムとは、
 
複数の業種の商品/サービスが連携することで、
 
トータルで魅力的な価値を放つ存在です。
 
 
 
システムなので、
 
個々は独立して成り立っていながらも、
 
全体として調和がとれている集合体です。
  
 
 
 
例えば、
 
TSUTAYAが中心となって始めたTポイントは、
 
異なる業種をポイントで束ねることで
 
エコシステムの形成に成功しました。
 
 
 
楽天は、
 
楽天ポイントとログイン認証をベースに、
 
クレジットカード、銀行、証券、ブログ、トラベルなど、
 
さまざまな事業を展開し、
 
グループ企業全体で価値を増幅する
 
エコシステムを作り上げています。
 
 
 
楽天はプラットフォーマーでもありますが、
 
楽天市場や楽天銀行など
 
複数のプラットフォームを繋げたエコシステムを
 
作り上げているのです。
  
  
 
海外の事例ですと、
 
東南アジア各国で
 
ライドヘイリング(タクシー)ビジネスを
 
展開するGrabは、
 
タクシー料金の前払い制度で
 
クレジットカード決済の機能を付けたあと、
 
それを発展させて
 
プリペイド機能を可能にしました。
 
 
 
それにより
 
車両を呼ぶ配車アプリに
 
ウォレット機能が付きます。
 
 
 
いまでは、
 
そのウォレット機能を他社に展開し、
 
エコシステムを作り上げようとしています。
 
 
 
 エコシステムを形成できると、
 
参加企業の力を集結できるようになり、
 
ネットワーク効果によって、
 
参加企業単体を
 
単純に足し合わせた以上の価値を
 
顧客に提供できるようになります。
 
 
 
さらには、
 
競合企業との競争を有利に進めることができるなど、
 
事業の衰退をかなり先に延ばすことができます。
  
 
 
このように、DXを活用して、
 
新しいビジネスモデルを考えるのであれば、
 
プラットフォーム・ビジネスやエコシステムの創出を
 
念頭に置いて
 
検討することをお勧めします。
 
 
  
   
明日は、
 
「DXの失敗原因:過去の知識・勘」
 
というテーマでお話しします。
 
 
 
お楽しみに!
 
DXTコンサルティング
兼安暁(かねやす・さとる)でした。

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