デジタル化が可能にするプロセス変革

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DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
  
 
 
 
さて、今日のお話は、
 
「デジタル化が可能にするプロセス変革」
 
というテーマです。
 
  
 
  
連日、
 
商品やサービスのデジタル化と、
 
業務プロセスのデジタル化で、
 
それぞれ異なる観点が見えてくることを
 
お伝えしています。
 
 
 
最終日の今日は、
 
9つのデジタル化のメリットから
 
デジタル化が可能にする
 
プロセス変革の特徴について、
 
下記3つを見ていきます。
 
 
 7 無料に近づく
 8 大量なデータを高速処理
 9 すべての経験を集約できる(高速学習)
 
 
 
7 無料に近づく

 
モノがいくらでも複製できるようになり、
 
いくら消費しても無くならず、
 
瞬時に誰もが手に入れることが
 
できるようになると、
 
モノはさまざまな理由で
 
無料に近づきます。 
 
 
 
企業にとっては、 
 
さまざまな要素」が無料化に向かうのは、
 
プロセス変革を行っていく上で、
 
コスト削減要素として歓迎できますね。
 
 
 
例えば、
 
ソフトウェアのコストは大幅に落ちています。
 
 
 
クラウドサービスの登場は、
 
従来のパッケージソフトウェアよりも、
 
安価にソフトウェアを提供してくれます。
 
 
 
新たにカスタムメイドのソフトウェアを
 
開発する場合でも、
 
かつてのように
 
高価なハードウェアとデータベースエンジンを
 
購入する必要はなくなりつつあります。
 
 
 
また、
 
現在はまだ高価なAIツールですが、
 
AWSやAzure、
 
Google Cloudのクラウドサービスに
 
AIツールが取り入れられれば、
 
将来的に価格は落ちていくでしょう。
 
 
 
 
8 大量なデータを高速処理
 
デジタル化によって、大量の情報を
 
高速処理できるようになります。
 
 
 
例えば、以前、
 
私たちがカタログ通販で
 
商品を購入する際には、
 
折込ハガキや折込のFAX用紙に
 
購入したい商品番号を記入して、
 
郵送またはFAXで注文したり、
 
コールセンターに電話をしていました。
 
 
 
カタログ通販の会社は、
 
注文の受付後に、
 
注文情報を端末から受注システムに
 
打ち込むという作業があったので、
 
大量の注文を受け付けるには、
 
受注受付センターやコールセンターの人員を
 
増やす必要がありました。
 
 
 
これを顧客が直接
 
自分のスマートフォンやパソコンから
 
注文することができるようになりました。
 
 
 
いわゆるオンライン通販、
 
ネット通販がこれに該当します。
 
 
 
同時に大量の注文を
 
受け付けられるだけでなく、
 
注文1つずつの処理速度が
 
高速化するので、
 
顧客の注文から受け取りまでの
 
リードタイムも限りなく短くできます。
 
 
 
それをうまくやっている例は、
 
アマゾンの即日配送サービスです。
 
 
 
 
9 すべての経験を集約できる(高速学習)
 
デジタル化によって、
 
AIに経験や学習をさせることが可能になります。
 
 
 
これまでは、
 
あるひとつの機械や、
 
一人の人間が経験したことは、
 
その人の経験にしかなりませんでした。
 
 
 
しかし、
 
データやIoTセンサーが出す
 
信号を描きだしたログを基に、
 
複数のIoT間での違いを比較したり、
 
時系列に比較したりすることで、
 
AIは何らかの傾向を見つけ、
 
学習していきます。
 
 
 
そうやって学習したAIは、
 
複製が可能なために、
 
あらゆる場所に
 
学習済のAIを搭載した
 
システムやロボットが稼働します。
 
 
 
そして、
  
それらに付いたセンサーが
 
新たに出すデータや信号を一か所に集め、
 
AIを繰り返し学習させていくことで、
 
世界中で起こっている事象を基に
 
さらに学習したAIを
 
開発できるようになります。
  
 
 
これにより、
 
学習速度は天文学的に速くなります。
 
 
 
3日間連日お話をしてきましたが
 
以上が、
 
企業がデジタル化によって
 
プロセスを変革する可能性です。
 
 
 
言い換えると、

デジタル化により、
 
これまで不可能だったことを
 
可能にすることができ、
 
それにより
 
業務プロセスを劇的に変えて、
 
新しいビジネスモデルを生み出すことが
 
できるようになるということです。
 
   
  
  
明日は、
 
「DX向けシステム開発の要点:その1」
 
というテーマでお話しします。
 
 
 
 
お楽しみに!
 
DXTコンサルティング
兼安暁(かねやす・さとる)でした。

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