本当の人間と見分けがつかないほどのアバター作成技術と仮想現実でのリアルな会話の実現

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Facebookの研究チームである仮想現実R&Dグループは、本当の人間と判別がつかないほど、超リアルな仮想アバターに関する新しい研究を公開した。
本当の人間のように表情を変える仮想アバターを作成するだけでなく、VRヘッドセットを用いることで、仮想世界でアバターを使ったより現実味を感じるリアルな会話が行えるとされている。

Facebookが開発したVRヘッドセットは、人間の顔の表情を仮想アバターにリアルタイムでマッピングできるものだ。
ヘッドセットは2種類あり、トレーニング用のヘッドセットは9台ものカメラで構成されている。
3台は目に向け、残りの6台は口と顔の下部に向ける。
そして、センサーを搭載したデバイスを装着すると、ユーザーはさまざまな表情をするように求められ、それがカメラに写されて投影されるのだ。

画像データは顔の異なる筋肉をマッピングするためのアルゴリズムへと送られる仕組みになっている。
1つ目のヘッドセットを用いてトレーニングフェーズが完了すると、続いて追跡ヘッドセットの装着が求められる。
今度は顔面カメラ3台を用いて撮影が行われ、最初のトレーニングヘッドセットで収集されたデータを埋めるための画像を収集するように作られているというから驚きだ。


Facebookが開発したソフトウェアによって、トラッキングカメラの死角を2つめのヘッドセットを使った画像で埋めることで、最終的に超現実的でありながらも、リアルタイムにユーザーの顔の表現を生成していくのである。

 

Facebook Reality LabsがAIによる機械学習技術を取り入れて作成した仮想アバターは、頭の動きや表情がリアルタイムで連動できるのが画期的だ。
この仮想アバターを用いることで、仮想現実の世界でお互いが対面しているようなリアルなやり取りができると期待される。
それはまるで、人間が仮想現実の世界で暮らしているかのような状態だろう。

もっとも、AIによって顔や表情が自由に作れるようになれば、プライバシー侵害の問題や、フェイクニュースがさらに真実味を増して横行し、真実と嘘の見分けがつかなくなる、現実と非現実の判別がつかなくなると心配されているのも現実だ。
Facebookでもこの不安については問題意識を持っており、より本物へ近づくという技術が高まることはテクノロジー上意義を持つとする一方で、ユーザーを守ることも重要であると述べている。
そのため、リアルに存在する人と間違うほどのレベルの仮想アバターが登場する一方で、本人であることを証明する認証システムの開発が求められる状況だ。

Facebookでは、目や声の特徴や瞬きの仕方など表情のクセといった生態的な特徴をもとにした認証方法を作り出す必要があると発信している。
VRを装着したユーザーの顔の動きをリアルタイムに再構築するシステムについては、論文も公表されているので、より詳しく知ることができる。

参考:Facebook Publishes New Research on Hyper-realistic Virtual Avatars.

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