VRとARの未来

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DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
 
 
昨日は
 
「仮想現実と拡張現実で医療が変わる」
 
というテーマでお話ししました。
 
 
 
VRによって脳を騙すことによる治療を
行う研究についてご紹介しました。
 
 
 
高所恐怖症の治療、
義肢への適応能力の向上、
精神疾患の改善
 
 
いずれの場合も、
VRによる脳の錯覚を
巧みに応用している事例でしたね。
 
 
研究が進めば、
私たちにとってVRを使った治療は
一般的なものになるかもしれません。
 
 
 
さて、今日のお話は、
 
「VRとARの未来」
 
というお話です。
 
 
 
VRが、
我々の日常生活をどのように変えるのか? 
 
 
それを説明する前に、
今後5年間でVR・AR技術が
 
どのような進化をしていくのか
について見ていきましょう。
 
 
 
ポイントは、5つあります。
  
 
1 ワイヤレス&モバイル化
 
これまでのVRは、
VRヘッドセットをパソコンに
ケーブルでつないで
利用するしかありませんでした。 
 
 
しかしながら、最近になって、
  
パソコンにケーブルでつながずに、
ワイヤレスで利用できる
 
VRヘッドセットが出てきました。 
 
 
例えば、
Facebook傘下のOculus社が

販売しているOculus Quest2は、
 
スマホと同様にモバイルAPPのみで
セットアップでき、
 
WiFiを使用して
どこにでも移動することが出来きます。
 
 
こうしたワイヤレスのVR・ARヘッドセットは、
 
ますます小型化していき、
5年後にはコンタクトレンズが
ARの機能を搭載することになるでしょう。
 
 
 
2 広視野ARディスプレイ

人間の視野角は120°ですが、
これと同様の視野角が得られるようになると、
世界が変わります。
 
 
 
3 ミラーワールドの実現
 
「ミラーワールド」は、
現実空間を覆う現実の代替次元です。
 
 
これらミラーワールドを
創造するためには、
  
ARヘッドセットは周囲の現実世界の構造を
正確に再現できる必要があります。 
 
 
そして、
すでにそのために必要な現実世界を
丸ごとデジタル化する挑戦も
始まっています。
 
 
 
4 5Gモバイルデバイスによって、映像の遅延がなくなる
 
5Gが実現すると、
ワイヤレスのARデバイスは、
3D映像の送受信ができるようになります。
 
 
5 目の動きと表情による自然なコミュニケーション
 
近い将来、
VR/ARヘッドセットには
 
表情や目の動きを読み取る機能が
搭載されるでしょう。
 
 
話している相手の目の動きまで
トラッキングできるようになると、
 
相手が何を考えているのかが分かりやすくなります。
 
 
トラッキングのデータと
AIによる分析結果と合わせれば、
 
より良好なコミュニケーションを
とれるようになるかもしれません。
 
 
 
このように
VR/ARの技術はさらに
進歩していきますが、
 
その結果、私たちの生活はどう変わるのでしょう?
 
 
 
職場、住宅、ショッピングの
3つの場面で考えてみましょう。
 
 
 
【職場】
 
前述したeXp
リアルティ社の例のように、
 
VRを使えば
場所を選ばず働くことができます。
 
 
その結果、
移動中の交通渋滞を気にしないで
済むようになるでしょう。
 
 
さらに、
人材を採用してもオフィススペースを
増やす必要もありません。
 
 
遠隔地に住む人材を採用することも
可能になります。
 
 
結果として、スピーディに
事業を拡張することができるようになるでしょう。
 
 
 
【住宅】
 
バーチャルな本社や支社が職場になれば
通勤する必要がなくなります。
 
 
結果として、
住む場所を限定されなくなるので、
不動産価格に大きな影響が出るでしょう。
 
 
 
【ショッピング】
 
VR・AR技術が発展し、
現実世界との境目が視覚では
 
判別できないくらいに
現実世界にそっくりな
ミラーワールドが実現すると、
 
様々なことがシミュレーションできるように
 
なります。
 
 
例えば、
服を買うときには、
 
デジタル版の自分に服を着せるだけでなく、
背景を街並みや海辺、山などに変え
 
あなたが行く先々での
見栄えを試すことができるでしょう。
 
 
 
他にも、家具を買う際には、
ミラーワールドの自宅に家具を配置して、
 
VRのヘッドセットをつけて歩き回って、
使い勝手を確認できるようになるかもしれません。
 
 
 
今回は、
VRとARの未来についてお話ししました。
 
 
 
VRやARが技術の進歩によって、
ますます現実世界に入り込み、
 
私たちの生活に一体化することを
 
イメージできたのではないでしょうか?
 
 
 
明日は、
 
「未来の住まい「スマートホーム」とは?」
 
というテーマでお話しします。
  
 
 
お楽しみに!

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