DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
さて、今日のお話は、
「未来のビジネスで勝つ方法」
というテーマです。
どんなスポーツでも、ゲームでも、
勝つために共通している条件があります。
それは、
「ルールを覚えること」です。
これは、ビジネスも同じで、
世の中がどのように動いているのか、
人々は何を求めているのかを知ることは、
とても大切です。
世の中が劇的に変わろうとしているいま、
それがどう変わっていくのか、
未来を知ることは決して簡単ではありません。
しかし、いち早く気付いて、
うまく適用できた者が勝つという点は
疑う余地はなさそうです。
それでは、
自社を取り巻く未来を知るには、
どうしたら良いでしょうか?
まずは、
自社を取り巻く環境が
どのように変化するのか
について考えていきます。
これには、「B2B視点」と、
すべての産業における最終顧客である
「生活者視点」でそれぞれ考えていきます。
■ B2B視点での検討の仕方
自社が直接取引のある企業の産業はもちろんですが、
直接取引はないものの、
同じサプライチェーンの中に入っている産業について、
世の中を変えるチェンジ・ドライバーによって、
どのように変わっていくのかを検討していきます。
世の中を変えるチェンジ・ドライバーは、
昨日ご紹介した
テクノロジーの進化によってもたらされるだろう変化や、
例えば洪水やCovid-19といった大きな災害、
人口減少、高齢化のような社会課題など、
人々の行動が変わる可能性のある出来事も
挙げられるでしょう。
■ 生活者視点での検討の仕方
生活者視点で未来を
具体的にイメージすることも大切です。
例えば、
生活者のタイプと生活シーンについて、
それぞれ下記の観点でイメージを膨らませていきます。
・2030年はどんな世界?
↓
・その世界で生活者の課題とは?
↓
・求められるサービスは?
↓
・誰が提供できるのか?
↓ ↑ 何を提供できるのか?
・自社の立場で、提供者・生活者をどうサポートできる?
この時、
生活者のタイプは、
住んでいる地域
(都市、郊外、農村地域、諸島部など)や、
世帯タイプ
(独身、夫婦のみ、片親世帯、子育て世帯など)、
年齢・性別、
世帯での位置づけ
(幼児、小学生、中高生、大学生、パート、
家計を担う大黒柱、実家暮らしの会社員、年金生活者)
のように、
自社の事業が対象とする生活者を
適切にイメージするために分類を決めてください。
このプロセスは、
少人数で考えていてもイメージが膨らみません。
それぞれが考えたことを共有し合って、
ブレインストーミングをして膨らませるのが理想的です。
ぜひ試してみてください。
明日は、
「ディスラプション後の生存確率」
というテーマでお話しします。
お楽しみに!
DXTコンサルティング
兼安暁(かねやす・さとる)でした。