DXTコンサルティングの
兼安 暁（かねやす・さとる）です。
昨日は、
「未来のGAFAを狙うには？」
というテーマでお話ししました。
これからの時代、仕事も遊びも、旅行も・・・
物理世界から
バーチャルな世界に移行していきます。
VRやARは、
さまざまな領域で利用されていきます。
そんな中、
未来のGAFAのポジションを狙うのであれば・・・
VR・ARのコンテンツやその基盤を
構築できる企業や、
そのプラットフォーム市場を握る企業に
なることでしょう。
スマホの場合、
Instagramが典型例なのですが、
プラットフォームが集約されてくると、
プラットフォームの上でコンテンツを作成し、
そのコンテンツでサービスを提供する企業が
出てきます。
何はともあれ、
VR/ARの世界を提供するサービスは、
今後急速に伸びていくに違いありません！
さて、今日は、
「スペーシャル・ウェブ産業に秘められた大きな可能性」
というお話です。
スペーシャル・ウェブ（空間ウェブ）産業は、
・仮想空間を提供するプラットフォームビジネス
・その上でコンテンツ（アプリ）を展開する
サービスビジネス
に分かれます。
どちらのサービスも、
その中身を知ることによって、
スペーシャル・ウェブ産業の大きな可能性が分かります。
それぞれ、見てみましょう。
・仮想空間を提供するプラットフォームビジネス
これから先、
スマート・グラスやスマート・コンタクトレンズなどの
スマート・アイウェアが普及すると、
私たちは、日常的に現実空間と仮想空間を
行き来するようになります。
VRゴーグルを開発・販売している
Magic Leap（マジック・リープ）社は、
スペーシャル・ウェブのプラットフォーム事業を
ビジョンとして掲げ、その最初の取り掛かりとして、
VRゴーグルを販売しています。
Facebookに買収されたOculasも
Magic Leap社と同様に、
スペーシャル・ウェブのプラットフォーム開発を
目指しています。
いま、
このマジック・リープやOculas等、
複数の企業が、
スペーシャル・ウェブのプラットフォームを開発して
その覇権を得ようとしています。
なぜ覇権を得ようとするかというと・・・、
いまはまだ、
私たちが各社のゴーグルを被る機会は、
VR空間を楽しむ目的があるときだけなので、
複数のプラットフォームが存在しても
困りません。
将来的に、スマート・アイウェアが普及し、
日常的に現実空間と仮想空間を
行き来するようになった時、
あなたとあなたの友人とで、
異なるメーカーのスマート・アイウェアを
装着していたり、
異なるプラットフォームにログインしたりした場合、
決して交わることのない
パラレルワールドのような状態になってしまいます。
現実世界では隣にいるはずなのに、
仮想空間内では
お互いに出会うことができないという状態です。
それでは、困りますね。
もちろん、プラットフォーム間での
相互乗り入れ機能も生まれるでしょうが・・・
これが、
スペーシャル・ウェブの市場において、
覇権を得る必要がある理由です。
・スペーシャル・ウェブ上でコンテンツ（アプリ）を
展開するサービスビジネス
Magicverseのような
現実と行き来のできる仮想世界が出来上がり、
私たちがAR機能を持つ
メガネやコンタクトレンズを付けるようになると、
その仮想世界上のビジネスが発展していきます。
買い物も仮想上の世界でできるようになるでしょう。
普段は敷居が高すぎて
入れない高級店や五つ星ホテルでも、
仮想空間の中であれば、
その場所に相応しい装いで入ることもできますし、
店員（おそらくAI店員）は、
あなたをお得意様のように（扱ってくれる設定で）
接客をしてくれます。
しかしながら、こういった体験をするには、
その体験を提供する
サービス（アプリ）がないと出来ませんね。
これが、スペーシャル・ウェブ上で
コンテンツ（アプリ）を展開するサービスビジネスが
必要とされる理由です。
つまり、
これからのスペーシャル・ウェブの
可能性にいち早く気付き、
サービスやアプリを展開していくことで、
個人や小さな会社であっても、
巨額の富を築く機会があります。
多くの人にとっての
可能性や機会という意味では、
このスペーシャル・ウェブが
もっとも注目すべき
デジタル・トランスフォーメーション
かもしれません。
明日は、
「AIアバターを自分のクローンにする時代」
というテーマでお送りします。
お楽しみに！
