環境にも優しい自律電動輸送車両がヨーロッパのコカ・コーラで活躍

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コカ・コーラヨーロピアンパートナーズ(CCEP)では、スウェーデンのヨルドブロの方針に沿い、Einride自律電動輸送車両を間もなくリリースすると発表した。
Einrideは2016年に設立され、ドライバーを必要としない高度な技術搭載した洗練された電気推進トラック「T-Pod」を生産した企業である。
必要に応じて制御できるリモートドライバーが乗車する必要はあるが、メインでハンドルを操るドライバーの必要はない。

現在、T-Podは200kWhのバッテリーを搭載し、充電から充電まで124マイルの移動が可能となっている。
今回、CCEPが導入を決めたEinride自律電動輸送車両は、ストックホルムのすぐ近くにあるCCEPの倉庫と大手食品小売業者Axfoodが運営する倉庫の2つから商品を輸送するのに活用される。
工場や倉庫があるフェンスで囲まれた地域で利用される車両もあるが、公道に出て走る車両も出してテスト運転を行う予定だ。

CCEPがEinride自律電動輸送車両の本格利用を目指して、導入実験をスタートさせたのは、業務の効率化や人件費の削減といった目的に終始するものではない。
環境保護に貢献することが、一番の目標、目的となっている。

この点、道路における貨物輸送は、毎年にわたって、世界の二酸化炭素排出量の約7%を占めているのが現状だ。
CCEPは、これらのEinride自律電動輸送車両を使用して、持続可能性と効率の目標を達成することを目指しているのだ。

つまり、ドライバーを利用せずに済むといった自動運転、自律運行技術はもちろん魅力的であるが、それ以上にガソリンを使わない電動であることが重要なカギを握っている。
ガソリンを使わない電動による新しい車両を導入することで、二酸化炭素排出量を最大90%削減できるとCCEPでは予測している。

ストックホルムで実施された2つの倉庫間における輸送実験を成功させることで、CCEPがコカ・コーラ製品を配布しているスウェーデン全土へとEinride自律電動輸送車両の導入が拡大する見込みだ。

地球温暖化が深刻化し、環境保護のための取り組みが緊急のひっ迫した課題となっている中、消費者においても環境保護に積極的に取り組んでいる企業を支持する姿勢が生まれ、環境に悪影響を与える企業の選別が激しくなっている。消費者が購買決定の透明性を高め、環境に配慮した商品をより重視するようになるにつれて、持続可能なサプライチェーンはますます重要となってくるであろう。

CCEPが環境に優しいEinride自律電動輸送車両の導入を進めるのは、地球温暖化防止に役立つ環境保護活動の一環であることはもとより、消費者に環境に優しいコカ・コーラをアピールすることにもつながる。
自律電動輸送車両の導入の取り組みを通じて、ほかの商品と比較して、より環境対策を行っているコカ・コーラの商品を購入しようという消費者が増えることを期待するものだ。

参考:Coca-Cola test-drives Einride’s autonomous truck in Sweden.

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