DXの失敗原因:過去の知識・勘

Blog

DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
  
 
 
 
さて、今日のお話は、
 
「DXの失敗原因:過去の知識・勘」
 
というテーマです。
 
 
 
 
ここで、次の質問を読んでから、
 
目を閉じて少し想像してみてください。
 
 
 
もし、明日から突然、 
 
電気と電話、自動車がない時代に戻ってしまったら、
 
あなたの日常はどうなりますか? 
 
仕事は? 生活は? 旅行は? 
 
 
 
電気がない状態とは、毎日停電している状態です。
 
テレビはもちろん、冷蔵庫も洗濯機も使えません。
 
当然、パソコンも。
 
  
 
電気がなければ水道も機能しないでしょう。
 
井戸水を効率よく使う生活に戻ります。
 
 
 
電話も自動車もないため、
 
遠方に出かけるには
 
蒸気機関車に乗る以外にはありません。
 
 
連絡も手紙に戻るでしょう。
 
 
これも県外をまたいだ人に手紙を出した場合には、
 
国内でも届くのに1週間はかかりそうです。
 
 
 
そんな状況で、
 
あなたの現在の仕事は成立しているでしょうか?
 
 
 
19世紀の終わりから20世紀の初頭に起きた
 
第二次産業革命が起こる前は、
 
皆、ご想像いただいた生活をしていました。
 
 
 
そして、これからの10年は、
 
その時に起こった変化以上の変化が
 
訪れると言われています。
 
それも10年間という短い間に集中します。
 
 
 
当時、仕事をどんなに改善したとしても、
 
電気・電話・自動車をいち早く取り入れた企業には、
 
生産性で太刀打ちできなかったに違いありません。
 
 
 
これから、それと同じことが起こります。
 
 
 
いま発展しつつあるテクノロジーひとつひとつは、
 
経済活動に与えるインパクトは
 
電気や自動車に比べると、
 
さほど大きくないのかもしれません。
 
 
 
しかし、
 
ひとつひとつの波は小さくとも、
 
AI、エネルギー貯蔵技術(バッテリーなど)、
 
ロボティクス、遺伝子操作、ブロックチェーン、
 
IoT、5G、宇宙開発、3Dプリンタ、幹細胞培養、
 
VR/AR、太陽光発電、EV、自動運転、 
 
ドローン、ウェアラブル・デバイス、材料工学など、
 
これら多数のテクノロジーの波が
 
同時にやってきています。
 
 
 
そんな中、
 
これらのテクノロジーがなかったか、
 
あるいは
 
まだ稚拙で実用に足りない状態であった
 
2019年までの認識かつ、いままでの延長で
 
業務を効率化する程度に
 
DXを位置付けたのでは、
 
間違いなく失敗します。
 
  
 
効率化は実現するかもしれませんが、

その効果は事業の延命であり、
 
少しでも長く、小さくとも
 
プラスの利益を出し続けることが
 
成果となります。
  
 
 
しかし、延命措置を試みたところで、
 
企業がなくなってしまうでしょう。
 
  
 
なぜなら、新しいテクノロジーによって、
 
従来の市場が無くなってしまうからです。
 
 
 
これまでの社会システムは、
 
最大限これまで利用できる手段を使ってできた
 
効率の良いシステムです。
 
 
 
しかし、利用できる手段が劇的に増えた今、
 
そういった新しい手段を最大限に使って
 
効率よくした新しい社会システムは、
 
いまとはまったく異なる

世の中になっているはずです。
 
 
 
これから生き残る企業は、
 
現状の延長で業務改善を目的として
 
DXに取り組むのではなく、
 
DXで新しい社会システムを創る側に

回った企業になるでしょう。
 
 
  
   
明日は、
 
「未来のビジネスで勝つ方法」
 
というテーマでお話しします。
 
 
 
お楽しみに!
 
DXTコンサルティング
兼安暁(かねやす・さとる)でした。

タイトルとURLをコピーしました