消火活動にも最新の技術の導入が進んでいる

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消防士には火を消し止めて地域住民やその財産を守り、山火事や森林火災から自然や動植物、環境などを守らなくてはならない役割がある。
同時に自分たちの命も守らなくてはならない。
だからこそ、炎との戦いに勝つことができる高度で洗練された技術の導入には枚挙に暇がない。

南カリフォルニアの消防署では、WIFIRE Labのサンディエゴスーパーコンピューターセンター(UCSDの一部)の責任者であるllkay Altintas博士と消火技術を高めるためのタッグを組んだ。

WIFIRE Labでは気象データや地形、湿度や乾燥などの情報を組み合わせることで、山火事の広がり方や燃え広がる速度をほぼリアルタイムでモデル化することができる技術を有している。
WIFIRE Labの技術は地元のリーダーによって活用され、シミュレーションモデルを用いて避難計画を作成し、消防隊を配置する場所を決定することに役立てることが可能だ。

事前に消火計画や避難計画を作成するために火災をマッピングすることは、これまでは大変に難しく、面倒で手間のかかるプロセスであった。
多くのケースで1つの事例ごとに、丸1日かかることもあったほどである。

一方、Coulson Aviationなどの消防士とその提携パートナーにおいては、より正確なデータで武装させたアイテムを用いることになった。
夜間の消火作業において、軍用グレードの暗視ゴーグルを使用することにしたのだ。
このナイトビジョンゴーグルを使うことで、消防チームはヘリをタンカーに着陸させることなく、主要な地理的目標を決定し、水を補充することができるようになった。

このようにアメリカでは消火活動においても、最新の技術やデータ分析などを組み合わせることで、近年増えている山火事の消火を円滑にすることに役立てている。

 

アメリカではカリフォルニア州をはじめ、各地で山火事の発生が相次ぎ、山林を焼き尽くすだけでなく、その炎が近隣の住宅街へと迫り、多くの住民の財産を奪う事態が生じている。
最近でもハリウッドスターなどが暮らし、別荘を持つエリアが山火事の延焼で焼き尽くされ、世界から注目を集めた。


山火事の発生は地球温暖化による異常気象も影響していると見られており、世界的に見ても、突発的に発生し、かつ、消防隊の消火能力が及ばない勢いで燃え広がり、地域を焼き尽くすケースが相次いでいる。
地球温暖化はますます深刻化しており、進行が止まらない現状では、今後もますます世界各地で大規模な山火事が発生するリスクがあるかもしれない。
こうした中で少しでも事前にモデル化をして消火計画に役立てることができる技術やスムーズな消火を可能とする技術は有用である。

コンピューティングパワーのコストが低下してきたことで、予算の限られた州および地方自治体でも、手頃な価格で導入ができるようになり、災害救援活動に役立てることができるのだ。
消防署にはるかに多くの予測能力とより速いマッピング速度をもたらすAIをはじめ、ドローンやセンサーなどのハードウェアも災害救助や災害防止の分野へと役立っている。

参考:High-Tech Planes, Supercomputers and Helitankers Help Fight Wildfires.

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