ロボットタクシーが変えるMaaS

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DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
 
 
昨日は、
  
「おさえておきたい!MaaS」
 
というテーマでお話ししました。
 
 
 
MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)とは、
 
移動サービスのことで、
 
 
世界中で、
 
Uberのビジネスをはじめとした、
 
ライドヘイリングサービスが急成長しました。
 
 
 
大雑把に言えば、
 
アマチュア・ドライバーによるタクシー
 
(つまり、白タク)サービスです。
  
 
これからは、
 
ライドヘイリングサービスの周辺事業として、
 
Uberイーツのような
 
フードデリバリーサービスだけでなく、
 
FinTechや金融サービスにも
 
ビジネスが広がっていくということをお伝えしました。
 
 
 
さて、今日は、
 
    
「ロボットタクシーが変えるMaaS」
   
   
というお話です。
  
 
 
ライドヘイリングの市場自体は、
 
この数年で勝負がついてしまっている
 
かもしれません。
  
  
Uberだけでなく、GrabやGOJEKも・・・
 
 
すでに時価総額が
 
数千億円から数兆円の規模となっていて、
 
新規参入しようにも、
 
もはや、資金力で勝てないからです。 
 
 
 
日本のように
 
規制で守られている国は、
  
既存のタクシー会社が生存できていますが、
 
 
万が一市場が開放されると、
 
あっという間に
 
これらのデカコーン達が
 
巨額の資金をつぎ込んで、
 
日本の市場を取りに来るでしょう。
  
 
 
もっとも、
 
すでに存在するアプリが
 
非常に優秀なので、
  
大金をつぎ込むまでもなく、
 
市場は奪われていくかもしれません。
 
 
では、もう、
 
この分野にチャンスはないのでしょうか?
  
 
この生まれたばかりで
 
急成長したMaaS市場も、
  
今後、
 
AV(自動運転車)の登場により、
 
大きく業界が変わっていくと思います。
 
 
 
このAVによる無人タクシーや、
 
ライドヘイリングのクルマは、
 
ロボットタクシー
 
と呼ばれています。
 
 
 
いま、米国では、
 
UberとLyftの間で、
 
ドライバーの奪い合いが起こっています。
 
 
乗客の需要が多くて
 
ドライバーが不足しており、
 
ドライバーの争奪戦状態になっています。
  
 
 
このドライバーの人件費が上昇しているため、

UberとLyftの利益率は
 
以前よりも、減っているようです。
 
 
ロボットタクシーは、
 
こういった既存のMaaS企業にも魅力的です。
 
 
 
なぜなら、
 
運転手が不要なため、
 
運転手の奪い合いはなくなり、
 
運転手に支払う報酬も不要になるからです。
 
 
 
しかしながら、
 
2つの点で脅威にもなります。
 
 
 
脅威のひとつは、AV車両の確保です。
 
 
現在のMaaS企業は、
 
自社で車両とドライバーを保有していないため、
 
急速に成長することができました。
 
 
 
一方で、利益率の高いロボットタクシーを
 
どれだけ展開できるかは、
 
AV車両をどれだけ集められるか(購入できるか)
 
勝負となるため、 
 
企業の収益力に関わってきます。
 
 
 
ライドヘイリング企業にとっての、
 
もうひとつの脅威は、
 
自動車メーカーやレンタカー会社です。
 
 
 
レンタカー会社は、
 
すでに大量の車両を保有しています。
 
また、数年に一度、
 
新しい車両に置き換えています。
 
 
そのローテーションに
 
AV車両が入ってくることは、
 
そんなに難しいことではありません。
 
 
AV車両が手に入れは、
 
あとは、
 
空港周辺の駐車場で
 
顧客を拾いに回るように
 
システムを変更するだけです。
 
 
ロボットタクシーのサービスを
 
いとも簡単に開始することができます。
 
 
 
自動車メーカーも
 
ロボットタクシー事業に参入してきます。
 
 
 
ロボットタクシー事業に
 
参入することを発表していたテスラは
 
2019年の4月に、
 
テスラのファウンダー兼CEOである
 
イーロン・マスクが、
 
 
「来年には間違いなく
 
  100万台以上のRobo-Taxisが登場する」
 
 
と、驚くべき内容を発表しました。
 
 
 
 
ある日突然、
 
100万台以上のロボットタクシーが、
 
市場に投入されるというのです。
   
 
 
では、どのように?
 
ある日突然、100万台もの
 
ロボットタクシーが誕生させるのでしょうか?
 
 
 
すでにテスラは準備完了な状態です。
 
 
 
2016年以降に出荷された車両すべてに、
 
自動運転に必要なハードウェアとソフトウェアを
 
組み込んでいたのです。
 
 
そして、いままさに、
 
街中を走るテスラの
 
車載カメラやセンサーが撮ったデータは、
 
漏れなくテスラのクラウドネットワークに
 
アップロードされており、
 
それらの走行データをもとに、
 
自動運転を司る
 
AIエンジンを教育していました。
 
 
 
これに、
 
新しいハードウェアモジュールを付け、
 
ソフトウェアをバージョンアップすることで、
 
完全な自動運転が可能になると言っています。
 
 
 
ところで、
 
いまはまだ、ロボットタクシーには、
 
運転席があります。
 
 
次第に運転席は無くなっていきます。
 
 
 
すると、
 
動く会議室や動く寝室のような、
 
用途別に使える
 
自動運転車が現れるようになるでしょう。
 
 
そうなったとき、
 
あるいはそのように変化する過程で、
 
さまざまなビジネスチャンスが現れます。
  
 
 
こういったテクノロジーの変化は、
  
一夜で起こるわけではなく、 
 
少しずつ起こっていきます。
 
 
 
つまり、誰であっても、
 
そのビジネスチャンスをつかむ
 
可能性がありますね。 
 
 
 
そして、
 
そのビジネスチャンスをきっかけに、
 
MaaS市場を席捲するような事業に育て上げる
 
企業も出てくるかもしれません。
 
 
 
これを読んでいるあなたにも、
 
いまのUberやLyftのような
 
時価総額が数千億円、数兆円の会社を
 
作り上げるチャンスがあるということです。
  
  
       
明日は、
     
「おさえておきたい!MaaS」
   
というテーマでお送りします。
    
    
お楽しみに!

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