3Dプリンターで実現!家を1日で建てる

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DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
 
 
昨日は、
  
「AIエージェント(執事)が仕掛ける罠」
 
というテーマでお話ししました。
   
 
昨日まで数日の間、
スマートホームの話から、  
 
今後
スマートスピーカーに期待される役割についても
お伝えしました。
 
  
スマートスピーカーは、
 
スマートホームを実現する上で、
家の中の各デバイスの司令塔・ハブとしての
最有力候補。
  
 
スマートスピーカーが
私たちの生活の一部になると、
 
広告業界や小売業の競争ルールや、
医療業界の役割をも変えてしまうと
お話しましたね。
  
  
ただ現状、
司令塔・ハブとして
もっとも有力候補なのが、
「スマートスピーカー」というだけなので、
 
スターウォーズに出てきた
ロボットR2D2なんかも、
もしかしたら登場するかもしれません。
  
 
非常に楽しみです。
  
 
  
さて今日から、
 
テーマを大きく変え、
3Dプリンターについてお話します。
 
 
初日は、  
 
「3Dプリンターで実現!家を1日で建てる」
 
 
というお話です。
 
 
 
3Dプリンティング
(アディティブ・マニュファクチャリング=積層製造)は、
 
積層造形と呼ばれるプロセスで
 
材料を重ね合わせることで、
デジタルデータを立体オブジェクトに変換する技術です。 
 
 
現在、
金属、プラスチック、セラミック、ガラス、ゴム、皮革、
幹細胞、さらにはチョコレートまで・・・、
 
250種類以上の素材から機能的なパーツおよび
フルカラーのオブジェクトを作成できます。
 
  
さまざまなモノを創ることができるという点、
驚かれたと思いますが、
  
モノ作りの手法を根底から変える、
革新的な技術といえるでしょう。
 
 
なぜかというと、
24時間以内で
  
クルマや住宅を完成させることが
できるからです。
 
 
 
どう完成させるのか?
 
設計~製造過程が気になりますよね?
 
 
 
まず、設計は、
3D CADを使います。
 
 
3Dのまま
使い勝手のテストや風洞テスト、
衝撃への負荷テスト等を行うことで、
設計工程を大幅に短縮することができます。 
 
 
そして、
生産設備を
何か月もかけて用意することは、
不要です。
 
 
また、従来、
新たにモノを作る時は、
 
金型などの「型」が必要でしたが、
 
3Dプリンターは、
その「型」を必要としません。
 
 
3Dの設計情報どおりにノズルを動かすだけで、
デジタルデータを立体オブジェクトに変換します。
 
 
つまり、
3Dの設計情報があれば、
すぐに製造に取り掛かることができるので、
  
クルマや家であっても、
あっと言う間に、
完成してしまうというわけです。
 
  
設計~製造までの
スピードの速さ以外にも、
 
3Dプリンタを活用して
モノをつくる利点をあげましょう。
  
 
 
●マスカスタマイゼーション(1つずつ異なる製品を大量につくる)
 
設計情報があれば、
そのまま製造に入れるため、
 
同じ設計のものを10個作るのも、
ひとつひとつが異なる設計のものを10個作るのも、
 
同じ時間で作ることができます。
 
 
●複雑な構造の製品を一体で製造
 
従来の製造方法で一体成型が出来ず、
あとで組み立てるしかなかったような部品でも、
ひとつの部品として製造することができます。 
 
 
部品点数が減り、
組み立ての手間が無くなり、
故障の原因や耐久性を増すことができるようになります。
 
 
例として、
自動運転EVバス「Olli」
 
従来の製造方法では
2500点の部品が必要でしたが、
 
3Dプリンティングで製造することによって、
 
なんと!
部品点数は175点と、
14分の1に減らすことに成功しています。 
 
 
3Dのデジタルツインを用い、
製造にかかる時間、人件費も大幅に削減しました。
  
 
 
●原料を無駄にしないエコな生産
 
高解像度な生産以上に、
アディティブ・マニュファクチャリング(積層製造)は、
並外れた副次的なメリットをもたらします。 
  
 
3Dプリンティングは
原料の必要量が最大90パーセント削減されるため
 
廃棄物を大幅削減できるという点で、
経済的かつ環境コストの削減が見込まれています。
 
 
 
●輸送を失くせる
 
同じプリンタが世界各地にあれば、
完成品を船に載せて海を渡らせなくても、
 
輸入国にあるプリンタに
原料と3D設計データを送るだけで、
消費者は製品を手にすることができます。
 
 
3Dプリンタが前提となると、
組立ラインが統合され、
サプライチェーンが省略され、
 
大量生産でもカスタマイズが可能になるでしょう。
 
 
また、
最終消費地でモノが製造されることで、
倉庫は減り、
 
工場自体も小規模なものになる代わりに、
世界各地に点在するようになると思います。
 
 
今日お話しした、3Dプリンティング。
 
デジタルデータを
積層造形と呼ばれるプロセスで
材料を重ね合わせることで、
立体オブジェクトに変換する技術でしたね。
 
 
生産現場や物流を大きく変える優れた技術ですが、
何か欠点はないのか???
 
  
   
明日は、
     
「3Dプリンタ製造の問題点」
    
    
というテーマでお送りします。
    
     
お楽しみに!

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