DXTコンサルティングの
兼安 暁（かねやす・さとる）です。
さて、今日のお話は、
「目の前にすぐに自動化できる業務があります」
というテーマです。
ここでお話をするのは、
一連の業務プロセスを完結させる
「調整業務」の自動化です。
一連の業務プロセスを完結させる
「調整業務」とは？
社内には多くの「調整業務」が
がありますが・・・
例えば、
人数の多い会議招集などで
空き時間を調整するという業務のことや、
契約書の稟議、社内決裁事項など、
定まった順序で定まった部門や
責任者間を回る業務があたると思います。
これらの「調整業務」は
これまでは、
人間がこれらを管理してやってきたと思いますが、
時折、どこかで忘れられて、
いつまでも先に進まないこともあり、
遅延したり、忘れ去られたりすることのないように、
プロセスを自動化する方法として、
ワークフローソフトなどがありましたが、
それらは決して安くなく、
設定も大変でした。
しかし、最近では、
Trelloといった無料で使えるWebサービスもあります。
使い方次第では、
コールセンター業務のシステムにも使えそうです。
まずはこれを使って、
簡単な業務だけでも自動化してみてはいかがでしょうか。
● RPAとプロセスマイニング
RPAは、
「ロボティック・プロセス・オートメーション」
の略です。
普段、私たちがパソコン上でやっている業務の中でも、
単純なパターンで何度も行っている作業を
自動化してくれるSaaSのサービスです。
主に、企業にある複数のシステムの
データを使ってエクセルで加工したり、
それをまた別のシステムに投入したり、
メールの内容の決まった部分を抽出して、
データベース化するなどの業務に最適です。
プロセスマイニングは、
SAPなどのERPを
基幹システムに導入している企業向けで、
基幹システムのデータを利用して
業務プロセスの流れを分析し、業
務のボトルネックなどを発見するツールです。
ここで判明したボトルネックを
RPAツールで
自動化すると効果的です。
● マイクロサービスの活用
チャットボットやスマホアプリ、
RPAなどを活用するにあたり、
StripeやPayPalなどの外部の決済機能や、
Facebook認証やLINE認証など
外部の認証機能を使うことができます。
あるいは、
社内外のシステムとAPIを使って
データを受け渡す機能を流用することも、
比較的カジュアルに始めている企業があります。
これらのマイクロサービスを活用することで、
開発が不要になり、
時間と費用を大幅に節約できるようになります。
例えば、
アマゾンのAlexaや
グーグルホームのようなスマートスピーカーや、
Google Drive、天気予報などと、
チャットボット、スマートフォンアプリ、
RPAはJSON形式のAPIを使えば
簡単に接続できてしまいます。
このようなAPIのマーケットプレイスもあります。
特に「Zapier」が有名で、
登録されている750種類以上の
マイクロサービスを組み合わせて、
オリジナルのアプリを作成することができます。
これまでは、
エンジニアがひとつひとつ開発しなくては
不可能だった連携が、
Zapierに登録されているサービスを選ぶだけで、
連携ができるようになりました。
当然、短期間では完璧なものはできませんし、
自動化することのほんの一部でしかないでしょう。
しかしながら、
前もお伝えしたことになりますが、
小さくても最初に何らかの成果を出すことは、
全社がDX対策チームに対して見る目が変わり、
その後の本格的なDXの動きに
勢いを付けるということで、
非常に大切です。
明日は、
「コロナで業績を伸ばした企業の特徴」
というテーマでお話しします。
お楽しみに！
DXTコンサルティング
兼安暁（かねやす・さとる）でした。
