DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
昨日は
「DXが町工場にもたらす破壊」
というテーマでお話ししました。
日本のものづくりの中心である
自動車産業。
そして、
その自動車産業を支える
町工場が電気自動車の普及や
3Dプリンタの登場で危機的な状況に
おかれることになる
というお話をでしたね。
DXの影響で、
日本に限らず世界中で、
既存のサービスが消え、
新しいサービスに置き換わっていきます。
生き残るためには、
時代の先を見て変化していくしかありません。
さて、
突然ですが、クイズです。
Q:世界最古のビジネスモデルは何でしょうか?
答えは、マーケットプレイス、
つまり市場(いちば)です。
紀元前3000年くらいから存在するといわれています。
その頃のマーケットプレイスは、
複数の売り手がモノを交換したり
販売したりできる物理的な場所でした。
しかし、
今ではビジネスモデルの元祖である
市場もすっかりデジタル化されています。
ネット上の市場、
オンライン・マーケットプレイスは、
売り手と買い手を繋げるインターネット上の
ウェブサイトやモバイル・アプリケーション
のことを意味します。
例えば、
Ebay(イーベイ)、
Craiglist(クレッグリスト)が、
インターネットが急激に普及しはじめた
1995年に創業されています。
デジタル化によって進化した
現代の「市場」である、
オンライン・マーケットプレイスには、
さまざまな種類があります。
今日は大きく3つに分けて紹介しましょう。
「サプライヤー」という言葉が頻出しますが、
ここではひとまず「出店者」のことだと思ってください。
それでは、早速、3つのパターンを
紹介していきます。
1 広告ベース・出店料ベース
(例:インディード、ぐるなび、Netflix)
広告ベースのマーケットプレイスは、
サプライヤーから出店料を受け取ります。
しばしばマーケットプレイスは、
サプライヤーを厳選したリストをつくり、
ユーザーに無料で提供します。
追加料金を支払う事業は、
表示リストの一番上の広告スペースを買って、
露出を増やすことができます。
2 手数料ベース
(例:Uber、メルカリ、イーベイ、エクスペディア)
取引手数料ベースのマーケットプレイスは、
取引が行われたときに収入が発生します。
このモデルの良いところは、
サプライヤーは売上が上がった時だけ、
費用が発生するということです。
UberやAirbnbのような
オンデマンド・サービスがこの分類になります。
3 紹介獲得
(例:引っ越し見積サイト、保険比較サイト)
いくつかのマーケットプレイスは、
需要サイドからの情報を取得し、
それをサプライヤーに販売します。
例えば、あなたが引越をしたいとき、
引っ越しの比較サイトにアクセスします。
そこで、いつ、どこからどこへ引越したいのか、
荷物の量などの質問に回答します。
すると、比較サイトは、
そのエリアの提携業者にその情報を送り、
代わりに紹介料を受け取るというわけです。
以上、3つのパターンをご紹介しました。
いかがでしょうか?
世界最古のビジネスモデルである「市場」も
今ではすっかりデジタル化されて、
私たちにとっても身近なサービスに置き換わって
いることをご理解いただけたと思います。
ご紹介した「広告ベース」「手数料ベース」
そして「紹介獲得」ベースいずれのパターンも
デジタル化によって物理的なコストがほとんどゼロに
なったことによって可能になっているのです。
デジタル化があなたのビジネスジャンルに
どんな影響を及ぼすのか?を考える参考に
していただければと思います。
明日は、
「誕生!40億人市場!」
というテーマでお話しします。
お楽しみに!
クイズ:世界最古のビジネスモデルって何?
