誰でもクルマが作れるようになる時代

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DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
 
 
昨日は、
  
「生存率1%!?自動車部品メーカー」
 
というテーマでお話ししました。
 
 
「ディスラプトされる産業」として、
一番はじめに紹介するのは、
 
製造業の中で
最も裾野が広いことで知られてる、
 
自動車産業。
 
 
日本の中小製造業のほとんどは、
自動車の部品を製造していると言われることもあります。
 
 
なぜなら、
自動車一台を作る時に必要な部品点数は、
約3万点もあるからです。
 
 
その自動車産業、
急速にガソリン車やハイブリッド車が減り、
 
代わりに
電気自動車(EV)に置き換わり、
 
そこに、
製造ラインに3Dプリンターも入ってしまうと・・・
 
 
自動車一台を作る時に必要な部品点数が、
およそ百分の1、
 
200点ほどの部品で
自動車一台を作ることが可能になります。
 
 
そうなると、
約99%の自動車部品を製造している
企業が滅びてしまい、
 
自動車産業を構成している
大部分の企業が
 
無くなってしまう
 
ということをお伝えしました。
 
 
 
さて、今日は、
  
「誰でもクルマが作れるようになる時代」
  
  
というお話です。
  
 
 
タイトルを見て、
 
自動車の技術はとても複雑だから、
ぽっと出のメーカーには作れない
 
と思われたのではないでしょうか? 
  
 
そんなイメージを覆す、
自動車の製造を開始してから間もない
企業を2社ご紹介します。 
  
 
そのうちの1社は、
 
たった4年で
安全なクルマを開発し、
  
今では誰もが知る有名な企業です。
  
 
 
●中国深圳のEVメーカー BYD(比亚迪)
 
BYDは元々バッテリーメーカーでしたが、
2003年に自動車を生産し始めました。
 
先日、深圳に行ったときに乗ったところ、
非常に静かで、スピードも出て、安定した走りをしていました。
  
自動車を製造し始めてから、わずか16年です。
 
深圳ではタクシーは
すべてBYD製でなくてはいけない決まりがあり、
すでに実用化もされています。
 
 
●テスラ
  
テスラが最初にクルマを販売したのは、
11年前の2008年。
  
 
そして、
モデルSというセダンが発売されたのは、
そのわずか4年後の2012年でした。
 
このモデルSは、
富裕層を中心に大人気となり、
特に安全性について問題にはなっていません。
 
 
たった4年で、
素人が安全なクルマを開発できている
 
という事実を忘れてはいけません。
 
 
 
ここまで、
自動車産業の破滅についてお話する中で、
 
誰でも自動車が創れる可能性について、
お話をしてきました。
 
 
いま、世の中では、
所有からシェアへというトレンドが続いており、
 
これは自動車業界でも同じだと言われています。
 
 
UberやLyftのように
好きな時に安価にクルマで移動できる手段があれば、
 
そして、
それらがロボットタクシーとなり
運転手の人件費が掛からなくなって、
ますます安価になると、
 
私たちは、自ら自動車を保有する必要がなくなります。
 
 
ある米国の調査では、
 
2030年までに
クルマを保有するヒトの割合は
 
現在より80%減るという結果が出ています。
 
 
自動車社会の米国ですらこの数字ですから、
公共交通機関が発展している日本や欧州では、
さらに保有者は減るでしょう。
 
 
誰もがクルマを作れるようになると
供給力は増えますが、
 
その一方で、
クルマを保有するヒトが
現在の5分の1になってしまうということは、
 
供給過多になり、
クルマはますます売れなくなるということを
意味します。
 
 
このようなディスラプションの嵐の中で、
生き残る策はあるのでしょうか?
 
 
こういった時代にメーカーが生き残るとすれば、
安価なEV生産にシフトするのは当然ですが、
 
AV(自動運転車)を安価に製造し、
自らがUberのようなロボットタクシー運営サービスを提供することで、
生き残っていくのが確実ではないでしょうか?
 
  
すでにテスラは、
自らロボットタクシー運営サービスを立ち上げると発表しています。
 
 
このとき、
部品メーカーが生き残るとすれば、
 
このロボットタクシーの部品にセンサーを付けて
無償提供し、
 
デジタルツインを作って
部品の故障を予兆検知できるようにするのが、
 
良いかもしれませんね。
   
  
これまでのように
部品を販売して対価を得るのではなく、
 
部品の役割をサービスとしてメーカーに提供し続けることで
対価を得る方法かもしれません。
 
 
  
明日は、
     
「滅亡に向かう火力発電」
   
というテーマでお送りします。
    
    
お楽しみに!

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