AIアバターを自分のクローンにする時代

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DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
 
 
昨日は、
  
「スペーシャル・ウェブ産業に秘められた大きな可能性」
 
というテーマでお話ししました。
 
 
 
スペーシャル・ウェブは、
 
これから、もっとも注目すべき 
 
デジタル・トランスフォーメーション
 
です。
 
 
 
なぜなら、これからの時代、
 
仕事も遊びも、旅行も・・・
  
物理世界からバーチャルな世界に移行していきます。
 

  
VRやARは、
 
さまざまな領域で利用されていきますので、
  
 
スペーシャル・ウェブの可能性にいち早く気付き、
    
VR・ARのコンテンツや、
 
その基盤を構築できる企業や、
 
そのプラットフォーム市場を握る企業は、
  
 
未来のGAFAのポジションを狙える
 
可能性もある!
 
ということをお伝えしました。
 
 
 
さて、今日は、
 
    
「AIアバターを自分のクローンにする時代」
   
   
というお話です。
  
 
インスタで160万人以上のフォロワーを持つ
 
インフルエンサー:Lil Miquela(@lilmiquela)を
  
ご存知でしょうか?
 
 
 
彼女は、
 
シリコンバレーのテクノロジー企業Brudが
 
2016年に生み出した
 
バーチャルインフルエンサーです。
 
 
 
つまり、
 
実在しない仮想の人物です。
 
 
 
しかし、
 
彼女はインスタグラムの中では、
 
Bermuda (@bermudaisbae)や
 
Blawko (@blawko22)等の友人達と
 
一緒につるんだ写真をアップしています。
 
 
 
3人ともCGのような感じはせず、
 
本当の人間のようですが、
  
いずれもBrud社が作り上げたインフルエンサーです。
 
   
  
企業は、
 
こうしたインフルエンサーを使って
 
広告を打つようになっています。
 
 
なぜなら、
 
そもそも実在しないので、
  
企業イメージをダウンさせるような
 
スキャンダルを起こすことがなく、
 
 
何日間も撮影に拘束する必要もないので
 
製作費が安くあがるからです。
  
 
 
面白い例としては、
 
KFCのカーネル・サンダースまでが、
 
若返ったSexyなカーネルおじさんとして
 
インスタグラムでデビューし、話題になりました。
  
 
  
スペーシャル・ウェブの世界では、
 
こうした実在しない人物も、
 
数多く紛れ込んでくると予想されます。
  
 
 
  
バーチャル・キャラクターであっても、
 
あたかも人間のように
 
コミュニケーションをとるとしたら・・・、
  
リアルの人間が操るアバターなのか?
 
実在しないAIアバターなのか?
 
区別をするのは難しくなるかもしれません。
 
  
 
 
すでに、
 
実在の人間が話しているのと見間違えるような
 
CGによる映像の生成技術とAIの発展で、
 
ニュースキャスターや投資アドバイザーなどが
 
誕生しています。
  
 
2018年に中国では
 
2人のAIニュースキャスターが
 
新華社通信のテレビ放送でデビューし、
 
話題になりました。
  
 
 
スイスの投資銀行UBSでも、
 
FaceMe によって構築されたAI技術を活用し、
 
UBSチーフエコノミストDaniel Kart氏の
 
デジタルクローンを作りました。
 
 
 
このデジタルクローンは、
 
ビデオコールを介して
 
一度に複数の顧客と対話することも
 
できるそうです。
 
 
このAIエコノミストは、
 
Kalt氏の応答に対して
 
アルゴリズム訓練をしているため、
 
 
現状は、
 
訓練された質問以外には答えることが出来ませんが・・・、
 
 
 
この分野のテクノロジーの進化で、
 
バーチャルな体験とリアルな体験の区別が
 
つかなくなる時代、
 
 
リアルの人間が操るアバターなのか?
 
実在しないAIアバターなのか?
 
 
区別をすることも難しくなりますし、
 
 
そんなAIアバターを自分のクローンにする時代も、
 
すぐそこまで来ていますね。
 
 
      
明日は、
     
「社会で必要な「カンニング」のスキル」
   
というテーマでお送りします。
    
    
お楽しみに!

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