自律型配送ロボットがアメリカの大学に降臨

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スターシップ・テクノロジーズは、シリーズAラウンドで4000万ドルを調達した自律型ロボットのスタートアップで知られ、現在、アメリカ国内の大学キャンパスをターゲットにしている。

このスターシップ・テクノロジーズの自動運転配達ボットは、これまでに35000マイルを移動し、20か国で10万を超える配達を完了した。広範囲にまたがってテストを実施しているため、今後2年間の間に電気式6輪ボット数千台を導入し、主に大学の食品配送を行う予定だ。
ジョージメイソン大学と北アリゾナ大学で稼働中のボットは、最大で20ポンドもの荷物を半径3~4マイルにわたって配達している。

 

この自動運転配達ボットが持つ重要性は、配送という仕事において人の力を必要としなくなるという点だ。
もちろん、配送という仕事から完全に人がいなくなるというわけではない。重要なのは、配達という仕事における負担軽減が可能になるという点だ。自動運転配達ボットなら疲れることもないし、重いと愚痴を漏らすこともない。

このテクノロジーを必要としている理由はひとえに、今後急激に増えると予想されるオンラインショッピングの利用にある。
ポストメイトとDoor Dashniによれば、今後10年の間にオンラインで食品を買う量は5倍に伸びると予想され、2025年までには消費者は1000億ドル以上の食品を、在宅で購入することになるだろうと見ている。
これをロボットが実用化されていない、人で配達を行った場合と、ロボットによる配達とを比較すると人件費というコストが膨大な額になるのは明らかだ。

現在ではこのコストを減らすために大幅な助成が行われているが、どんどん人件費がかさんでいけば、助成されても追い付かないコストが発生するだろう。そうなると、食品というすぐに届けなければならない品物が届かないことによって、全米中に混乱が起こる可能性も否定できない。

スターシップ・テクノロジーズによる大学のキャンパスをターゲットにした実験的かつ実用的な配達により、自動運転配達ボットが3~4マイルの範囲内で重い荷物をスムーズに、的確に配達することがわかった。
これをエリア別に分けて管理すれば、エリア内のすべての場所へ滞ることなく食品が配達できるだろう。
完全に実用化の運びとなれば、ハイテクに精通した若いバイヤーが配達という問題に縛られることなく商品を仕入れ、消費者が今までオンラインで買うことができなかった食品も買えるようにしていける。
配達の仕事従事していた人たちは重さと移動という苦労から解放され、自動運転配達ボットの管理という新しい仕事に従事できるだろう。

ハイテク技術への知識が不可欠なこともあって、若い世代が活躍すれば社会が活性化し、ひいては国が発展する。
アメリカという国で発展すれば、それは世界中に広まっていくことを意味する。
アメリカのように広い国土を持たない日本は、労働人口減少という難題に直面しており、配送業においてすでに人手が足りない状態に陥っていることから、日本での導入も待たれるところだ。

参考:Thousands of autonomous delivery robots are about to descend on US college campuses.

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