宇宙とグローバル・インターネットで儲ける方法

Blog

DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
 
 
昨日は、
  
「誰か教えて!スペースXのビジネス構造」
 
というテーマでお話ししました。
 
 
 
民間企業が
 
ロケットを飛ばすにあたり、
 
どのようなビジネスの仕組みがあるのか?
 
について。
 
 
 
スペースXの事業は、イーロン・マスクが
 
彼自身の私財投入から始まった事業でしたが、
 
  
最近は、
 
他社の衛星を打ち上げることを請け負って、
 
収益を得始めています。
 
 
 
彼は、ロケットを安く頻繁に打ち上げることに成功し、
 
下記2つが当面のスペースX社の収入源であることをお伝えしました。
 
 
・衛星を地球から軌道へと運搬する事業
 
・スターリンクというインターネットのキャリアビジネス
  

 
 
さて、今日は、
 
スターリンクという
 
インターネットのキャリアビジネスについて、
 
   
「宇宙とグローバル・インターネットで儲ける方法」
   
   
というお話です。
 
 
2018年11月に、米国の連邦通信委員会
 
FCC(Federal Communications Commission)は、
 
 
スペースX社の、
 
7,518機の衛星を地球の低軌道に打ち上げる
 
という要請を承認しました。
 
 
  
今後10年間の間に、
 
12,000機のStarlink衛星の完全配備の承認を
 
受けたことになるようです。
 
 
 
この、

12,000機のStarlink衛星を完全配備することは、
 
グローバルなユニバーサル・インターネット・ネットワークを
 
構築することでで、
 
このプロジェクトは、「スターリンク・プロジェクト」と
 
呼ばれています。
  
 
 
 
そして、スペースX社は、
 
スターリンク・プロジェクトに
 
100億ドル以上を投資する予定だそうです。
 
 
 
 
すでに
 
2019年5月には、
 
スターリンク衛星として60機のプロトタイプ衛星を
 
展開しました。
 
 
 
 
このプロトタイプ衛星の展開は、
 
まだインターネットにアクセスできていない
 
地球上の数十億もの人々が
 
安価にオンラインに接続できるようになり、
 
グローバル経済に参加への第一歩となります。
  
 
 
 
この数十億人もの潜在的利用者に
 
インターネットの接続サービスを提供することで、
 
莫大な利益を享受しようとしている企業は、
 
スペースX社だけではありません。
 
 
 
 
アマゾン社も、
  
インターネット接続を目的として
  
今後数十年の間で
 
3,300機もの人工衛星の打ち上げを目指しています。
  
  
 
また、
フェイスブック社のインターネット衛星「アテナ」は、
  
ポイントビューテック社という会社を介して
  
FCC(連邦通信委員会)の認可を密かに受けており、
 
 
ミリ波無線信号を使用することで、
 
最大10GB/Secもの速度を実現できると
 
主張しています。
 
  
 
 
こうしたミリ波無線信号は、
 
まだまだ課題もありますが・・・、
 
 
最大10GB/Secもの速度というのは、
 
「スターリンク」が謳う速度の10倍に当たります。
 
 
 
つまり、いま、
 
地球低軌道(LEO)上に

人工衛星の配備に躍起になっている企業は、
 
 
インターネットのグローバル・カバレッジを拡大し、
 
まだインターネットにアクセスできていない
 
地球上の数十億もの潜在的利用者に
 
インターネットの接続サービスを提供することで、

 
潜在的ではありますが、
 
莫大な利益を狙っている企業ということですね。
 
 
 
明日は、
      
「宇宙での発電・送電は可能か?」
   
というテーマでお送りします。
    
    
お楽しみに!

タイトルとURLをコピーしました