DXを成功させたければ「捨て」なさい

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DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
 
 
 
 
さて、今日のお話しは、
 
「DXを成功させたければ「捨て」なさい」
 
というテーマです。
 
 
 
 
スタートアップ企業に比べて、
 
既存企業が新しい事業を行う場合、
 
何をするにも時間とお金が余分にかかります。
 
 
 
それは何も、
 
情報システムに関連すること
 
だけとは限りません。
 
 
  
その理由は、
 
少なくとも次の4点にあると考えます。
 
 
 ・いまの業務や顧客、機能を捨てられない
 ・自社製品や方針を押し付けられる
 ・部門連係を強制される
 ・求められる品質が高すぎる(ブランドの弊害)
 ・セキュリティに対する要求が大きすぎる
 
 
上記の4点です。
 
 
まず、
 
「いまの業務や顧客、機能を捨てられない」
 
というのは大きな問題です。
 
 
 
従来の商品・サービスに対する
 
市場のニーズが劇的に減っている場合、
 
過去の顧客が多かった時期に最適化されていた
 
体制は改める必要があります。
 
 
 
その当時とは、
 
異なる体制や役割分担が必要です。
 
 
 
例えば、
 
本質的なサービスの提供に特化して、
 
ムダを省いていかなくてはなりません。
 
 
 
すでに、
 
利益に繋がらなくなっているサービス内容は、
 
ムダと言えるでしょう。
 
 
 
このようなムダをいつまでも残していると、
 
業務は複雑なままになります。
 
 
  
その結果、
 
オペレーションコストが下がらず、
 
売上だけが下がり続け、
 
企業の負担になってことがあります。
 
 
 
 
既存の事業のオペレーションコストが
 
高い状態では、新規事業にリソースを
 
割くことができません。
 
 
 
新しい事業を行うとなると、
 
既存の体制から人員を引き剥がすことになります。
 
 
 
引きはがされる組織にとっては、
 
既存の業務を抜本的に変えない限り、
 
残ったメンバーの負荷が高くなることが
 
容易に想像できます。
 
 
 
さらに、
 
「自社製品や方針を押し付けられる」
 
ということにも注意が必要です。
 
 
 
新しい事業において、
 
なんらかの製品やサービスを開発するにあたり、
 
すでに自社で扱っている似たような製品を
 
利用せざるを得ない圧力が働くことがあります。
 
 
 
既存の方法を流用することを
 
中心に考えてしまうと、
 
ベストではない環境での開発を
 
余儀なくされることが少なくありません。
 
 
 
自社製品や方針を押し付けられる環境では、
 
反対者を説得されるための時間と労力が
 
コストとして大きくなりがちです。
 
 
 
DXを成功させるためには、
 
既存の業務や顧客、自社製品や過去の方針などを
 
捨てることも必要になります。
 
 
 
 
次回は、
 
「完璧主義はDXにとって百害あって一利なし」
 
というテーマでお話しします。
 
 
 
  
お楽しみに!
 
DXTコンサルティング
兼安暁(かねやす・さとる)でした。

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