ディスラプション後の生存確率

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DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
  
 
 
 
さて、今日のお話は、
 
「ディスラプション後の生存確率」
 
というテーマです。
 
 
 
いま、

世の中で起こっていることのひとつに、
 
既存の産業をディスラプトして
 
出来た新しい産業では、
 
3社くらいしか生き残れないという
 
現象があります。
 
 
 
例えば、
 
もはや小売業の世界では、
 
アマゾンに対抗できる企業は
 
中国以外では1社もありません。
 
 
 
中国を入れると、
 
中国市場を独占しているアリババは
 
アマゾンの対抗馬になります。
 
 
 
彼らが本格的にグローバルに進出してくると
 
この2社で市場は占有されるでしょう。
  
  
  
日本では、
 
かろうじて楽天が追従していますが、
 
日本市場だけでは規模が小さすぎるので、
 
体力勝負をしたらアマゾンには敵いません。
 
 
 
そして、楽天は、
 
グローバルへの進出には苦戦しています。
 
 
 
データセンターの世界でも、
 
国内のデータセンター事業者は、
 
市場のクラウド化に伴い、
 
アマゾン、マイクロソフト、Googleの3社に
 
引き離されており、
 
もはや「オンプレミス」というニッチな市場でしか
 
生き残れません。
 
 
 
音楽業界では、
 
SpotifyとApple Music、
 
Amazon Primeの3サービスで、
 
世界市場がほぼ占められています。
 
 
 
映画産業も、
 
ネットフリックスとディズニー・アップル連合の
 
2社が市場をほぼ独占しています。
 
 
 
民泊という市場では、
 
Airbnbが中国市場以外を独占しています。
 
 
 
タクシー業界も、
 
東南アジア市場はGrabが独占しています。
 
(インドネシアでは、
 自国生まれのGOJEKと良い勝負をしています)
 
 
 
米国では、
 
UberとLyftの2社がほぼ独占しています。
 
 
 
GrabやUberなどのライドヘイリング・サービスが
 
台頭している国では、
 
タクシー会社はトップ1社を残し、
 
次々と撤退している都市もあるようです。
 
 
 
これらの例は、
 
すでにデジタル化による
 
ディスラプションが起こって
 
既存の産業が再編成された
 
業界でのことです。
 
 
 
つまり、これからの10年に、
 
新しいチェンジ・ドライバーによって
 
既存の産業がディスラプトされた後に
 
新しく作られる産業では、
  
 
これまでの例と同様に、
 
グローバル市場で
 
2~3社しか生き残れないと
 
考えるのが妥当です。
 
  
 
   
明日は、
 
「10億人以上に影響を及ぼす事業」
 
というテーマでお話しします。
 
 
 
お楽しみに!
 
DXTコンサルティング
兼安暁(かねやす・さとる)でした。

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