既存事業のDXが進まない根本理由

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DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
 
 
 
 
さて、今日のお話しは、
 
「既存事業のDXが進まない根本理由」
 
というテーマです。
 
 
 
 
既存事業がこれからの時代を
 
生き抜いていくために、
 
DXでパワーアップさせたいと考えている人は
 
多いと思います。
 
 
 
しかし、
 
それはいばらの道です。
 
 
 
それを認識して
 
覚悟を決めて進める必要があります。
 
 
 
 
では、
 
既存事業でDXを行うことの
 
何が大変なのでしょうか?
 
 
 
 
それはスピードです。
 
 
 
大企業のみならず、
 
確実に利益を出している中小企業であっても、
 
スタートアップ企業にない
 
有利な資産を持っています。
 
 
 
とてつもなく大きなハンデも負っています。
 
 
 
 
それは、
 
これまで積み上げてきた、
 
既存事業の枠組みや商品、顧客
 
管理システムという、
 
今、売り上げや利益をもたらしている
 
仕組みそのものです。
 
 
 
新規事業をスピーディに
 
立ち上げて成果を出していくためには、
 
どうしても「今までのやり方」という
 
しがらみが重荷になってしまいます。
 
 
 
特に、
 
これからの数十年間はスピード勝負です。
 
 
 
 
なぜなら、
 
ほとんどの事業がグローバルでの
 
競争にさらされるからです。
 
 
 
 
今後は、
 
貧困から這い上がろうと
 
命がけで働く新興国の人達がつくる
 
スタートアップと競争するのが
 
当たり前になっていくでしょう。
 
 
 
 
彼ら新興国の人達には、
 
24時間戦うのが美とされてきた
 
80年代までの日本のサラリーマンと同じで、
 
有給休暇なんてものはありません。
 
 
 
 
そんな激しい競争環境にいるにもかかわらず、
 
日本にある既存の事業には
 
「かかりっぱなしのブレーキ」が存在するのです。
 
 
 
ブレーキをかけながら、
 
自転車を漕いでみてください。
 
 
 
まともに走れないと思います。
 
 
 
既存事業がこれからの10年~20年を
 
競争していくということは、
 
それだけの大きなハンデを
 
負っているということです。
 
 
 
 
だからと言って、
 
100%失敗すると言っているわけでもありません。
 
 
 
幾多の苦難を乗り越えた企業だけが、
 
既存事業のDXに成功するでしょう。
 
 
 
それには、
 
強力なリーダーシップが必要です。
 
 
 
 
社長の力が絶大で、
 
社長自らが他の役員や社員を叱咤激励して、
 
これらの障害を根気よく、
 
しかもスピーディーに取り除きながら、
 
進んでいく。
 
 
 
 
そんな組織であれば、
 
既存事業であってもDXに成功し、
 
これからの数十年を生き残れる企業に
 
変態(トランスフォーム)できるでしょう。
 
 
 
 
明日は、
 
「DXを失速させる情シスの壁」
 
というテーマでお話しします。
 
 
 
 
お楽しみに!
 
DXTコンサルティング
兼安暁(かねやす・さとる)でした。

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