画期的なアイデアを生み出す発見のプロセスとは

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DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
 
 
 
 
さて、今日のお話しは、
 
「画期的なアイデアを生み出す発見のプロセスとは」
 
というテーマです。
 
 
 
 
今回は以下のデザイン思考のステップのうち
 
2番目と3番目についてお伝えします。
 
 
1 Empathize(共感・理解)
2 Define(定義・明確化)
3 Ideate(アイデア開発・創造)
4 Prototype
5 Test
 
 
 
まずは、
 
【2 Define(定義・明確化)】
 
についてお話ししていきます。
 
 
 
Defineは、
 
アプローチすべき問題を明確にして、
 
ニーズを分類する段階です。
 
 
 
Empathize(共感・理解)で
 
顧客の身になって考えた後に、
 
 
「もしも何でも可能だったら、
 どんなことをするのが顧客にとって最適か?」
 
 
という質問を投げかけ、
 
より小さな質問・課題を導きます。
 
 
 
顧客の行動の裏にある動機について、
 
「何故だろう」を繰り返すことによって、
 
当たり前と思っていた現状に対する
 
不満が浮かび上がって来るはずです。
 
 
 
新規事業開発全体を通して
 
チームが一体化する共通の質問・課題
 
に到達しやすくなります。
  
  
 
課題を明確化した後に初めて、
 
次の段階に進むことができます。
 
 
 
【3 Ideate(アイデア開発・創造)】
 
顧客に対するチームの共通理解が定まり、
 
それに対するアプローチすべき具体的な
 
質問・課題が定まったら、
 
それを分類して絞り込み、
 
仮説やアイデアを検討します。
 
 
  
このプロセスを実行するには、
 
可能性のある解決策について
 
対話の場を設けるところから
 
始めるのが効果的です。
 
 
 
実際に、
 
アメリカで6番目の規模である
 
テキサスの小児医療センターが、
 
地域医療が抱える問題を解決する
 
プロセスでは対話が用いられました。
 
 
 
地域医療をめぐる問題が、
 
医療機関の中だけではおさまらず、
 
住民や地域のネットワークが
 
大きな影響を与えていることが
 
わかってきたのです。
 
 
 
そこで、
 
医療センターをはるかに超えて広がる
 
新しい健康エコシステムの共同デザインを
 
外部に依頼しました。
 
 
 
このプロセスには、
 
病院の事務局、医師、看護師、
 
ソーシャルワーカー、患者の両親、
 
ダラスの学区、住宅当局、YMCA、
 
および教会組織のスタッフが参加しています。
 
 
 
参加した人びとは、
 
問題を解決するために
 
対話を行いました。
 
 
 
その結果、
 
住宅当局の代表者たちは、
 
住宅ルールの変更を推進し、
 
査察官に子どもの健康問題
 
(カビの存在など)を
 
査定に組み込んでもらいました。
 
 
 
 
それだけではなく、
 
地元の小児科医は
 
一連の標準的な喘息プロトコルを採用し、
 
喘息の子供の両親は家庭訪問を通じて、
 
他の家族に集中的な教育を提供する
 
ピアカウンセラーとして
 
重要な役割を果たしたのです。
 
 
 
このような成果は、
 
対話がなければ生み出されることは
 
なかったでしょう。
 
 
 
このように、
 
仮設やアイデアを膨らませる際には、
 
外部のメンバーを集めてディスカッションを
 
行うことに大きな価値があります。
 
 
 
 
 明日は、
 
「デザイン思考式:正しいプロトタイプの作り方」
 
というテーマでお話しします。
 
 
 
 
お楽しみに!
 
DXTコンサルティング
兼安暁(かねやす・さとる)でした。

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