おさえておきたい!MaaS

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DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
 
 
昨日は、
  
「デジタルの進歩と癒されたい欲求」
 
というテーマでお話ししました。
 
 
 
ものすごい速いスピードで
 
世の中が変わっていて、
 
その変化の速さが、 
 
ますます加速している時代に、
 
 
変化についていくのは、
 
簡単ではないかもしれません。
 
 
 
しかし、大変だとしても、
 
変化に対応し続けることが大切です。
 
 
 
そんな中、 
 
デジタルトランスフォーメーションされた、
 
コーチングビジネスや、
 
VRを使った癒しのサービスが、
 
急伸するとお伝えしました。
 
 
  
さて、今日は、
    
「おさえておきたい!MaaS」
   
   
これから先、
 
モビリティ産業が伸びていく
 
と言われています。
 
 
しかしながら、以前のブログで、
 
自動車産業の中で、
 
製造業と自動車販売業者が、
 
消えかけていると書きました。
 
 
 
バッテリー技術の進化によって、
 
EVのコストが下がっていきます。
 
 
EVへのシフトが急激に進み、
 
3Dプリンター製造と合わせることで、
 
 
今、自動車の製造に必要とされている
 
99%の部品が必要なくなるからです。
  
 
  
さらには、
所有からシェアへというトレンドにより、
 
クルマ自体を所有する
 
ヒトや法人は、減っていくだろう
 
という予測が大勢を占めています。
  
 
 
そんな中で、
 
モビリティ産業が伸びていくというのは、
 
何故でしょうか?
 
  
 
これは簡単なことで、
 
製造業からサービス業にシフトしていく中、
 
新しく生まれてくるサービス業に
 
焦点を当てれば、
 
これらが伸びていくのは当然だからです。
  
 
  
この分野で、
 
新しく生まれてくるサービスとは何でしょうか?
 
  
  
じつは、すでに生まれています。
 
 
 
それは、
  
MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)です。
  
 
 
MaaSとは、移動サービスのことです。
 
 
 
デカコーン企業のUberのビジネスにより、
 
注目を浴びました。
 
 
Uberのビジネスを大雑把に言ってしまえば、
 
アマチュア・ドライバーによるタクシー
(つまり、白タク)です。
 
 
その後、米国では
 
Uberの競合としてLyftが台頭し、
 
中国では滴々が、
 
東南アジアではシンガポールを中心に
 
Grabが広がり、
 
インドネシアでは
 
あっという間にGOJEKが
 
市場を席捲しました。
 
  
 
既存のタクシーに比べて安いことと、
 
事前に料金が決まっていて、
 
不当に高額な請求をされないところが
 
人気のひみつです。
  
 
 
Uberをはじめ、
 
各社ともクルマを提供するのは
 
ドライバーです。
 
 
 
運営会社自体は、
 
クルマを保有していないところも
 
このサービスの特徴の一つです。
 
 
 
Uber自体は、
 
ユーザーとドライバーが使う
 
スマホアプリを提供しているだけです。
 
 
 
この資産を持たずに、ユーザーを増やし、
 
サービスを急速に展開できたビジネススタイルが、
 
株価が高くついた理由の大きなの部分を
 
占めるでしょう。
  
 
 
  
別の視点から見ると、
 
このライドヘイリングサービスは、
 
ドライバーのクラウドソーシングサービスとも
 
言うことができます。
 
 
クラウドソーシングとは、
  
ネットを介して不特定多数の人
 
(群衆=Crowd)の中から、
 
なんらかの仕事をしてくれる人を募ることで、
 
労働力を調達(ソーシング)することでしたね。 
 
 
 
ライドヘイリングサービスの中で、
 
ドライバーは、空いている時間で
 
ちょっとしたバイトもできます。
 
 
 
これが、
 
ライドヘイリングサービス周辺事業として、
 
フードデリバリーサービスが広がっていった理由です。
 
 
 
日本では、
 
ライドヘイリングサービスは、
 
二種免許がないと
 
乗客を乗せた商売をしていけないため、
 
Uberはサービス展開できていません。
 
 
 
しかし、Uberイーツというサービスは、
 
すでに広がりをみせています。
  
 
 
飲食店から見れば、
 
出前をしてうれる単発バイトを
 
手配してくれるサービスです。
 
 
 
フードデリバリーサービスは、
 
Uberなどのライドヘイリング事業者にとって、
 
同じアプリ(システム)が使えるので、
 
ほとんど追加投資がいらない
 
という利点もあります。
  
 
 
  
そして、ライドヘイリング事業者が
 
次に狙っているのは、FinTechです。
 
 
 
ライドヘイリングや
 
フードデリバリーサービスのアプリは、
 
お互いに連動していて、
 
どちらも事前決済をするのが
 
前提となっているため、
 
クレジットカードやデビットカードの決済情報が
 
登録されたウォレット機能を持っています。
 
 
 
このウォレット機能に、
 
チャージができたり、割引が得られる
 
プリペイド機能を追加し
 
電子マネーとしての役割を持たせることによって、
 
 
各社、
 
決済代行サービス等の
 
金融サービスに展開していこうとしています。
 
  
 
今日は、
 
移動サービスMaaS
(モビリティ・アズ・ア・サービス)
 
と、MaaSから展開される
 
ビジネスのお話でした。 
  
 
  
       
明日は、
     
「ロボットタクシーが変えるMaaS」
   
というテーマでお送りします。
    
    
お楽しみに!

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