新規プロジェクトの典型的な成長プロセス

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DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
  
 
 
 
さて、今日のお話しは、
 
「新規プロジェクトの典型的な成長プロセス」
 
というテーマです。
 
 
 
 
スタートアップが陥りがちな
 
危機的な状況のメカニズムを
 
うまく説明しているのが、Jカーブ効果です。
 
 
この理論は、
 
ハワード・ラブ氏が、
 
「スタートアップのJカーブ:
 起業で成功するための6ステップ」
 
の中で紹介したものです。
 
 
 
ラブ氏によれば、
 
スタートアップの成長過程には、
 
共通点があります。
 
 
 
以下、6つのフェーズを
 
それぞれ説明していきます。
 
 
 
1.開発
アイデアを思いつき資金を集めて
新規事業を始めるもっとも刺激的な段階です。
 
 
しかし、当初考えていたよりも、
多額の費用と長い時間が必要となり危機に陥ります。
 
 
 
2.リリース
なかなか事業が先に進まない段階です。
なんとか商品のリリースに漕ぎ着けますが、
なかなか売れません。
  
 
 
3.変身
上手くいっていること、上手くいっていないことを
検討して顧客に受け入れられるポイントを見つける
段階です。
 
イノベーター層と言われる新し物好きの客層を
獲得できると希望が見え始めます。
 
 
 
4. ビジネスモデル確立
商品の問題を解決し、売上に転換する段階です。
このフェーズの主なミッションはビジネスモデルを
確立することです。
 
 
 
5.拡大
ビジネスモデルが見つかれば、
今度はそれを拡大する段階に入ります。
 
 
ビジネスを次の段階に押し上げるためには、
小規模ビジネスのマインドセットから
抜け出す必要があります。
 
 
上手く拡大できれば、もっとも経済的に
報われる段階になります。
 
 
 
6. 収穫
IPOを決断するのか、
新規事業を既存事業の主力に
変えていくのか?売却するのか?
 
あるいは別事業を買収してさらなる
成長を目指すのか?選択できる段階です。
 
 
 
上記はスタートアップについて書かれたものです。
 
 
 
しかし、
 
既存事業の中で、
 
新規事業開発を独立した事業組織で進める場合も、
 
新規事業はスタートアップと同じJカーブを辿ります。
 
 
 
新規事業は先が見通しにくいものですが、
 
段階ごとに起こる典型的な状況を知っていれば
 
落ち着いて対処できるはずです。
 
 
 
 
 明日は、
 
「新規開発が効果的に進むデザイン思考とは」
 
というテーマでお話しします。
 
 
 
 
お楽しみに!
 
DXTコンサルティング
兼安暁(かねやす・さとる)でした。

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