世界を支配するムーアの法則

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DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
 
 
昨日は
 
「テクノロジー×SDGsにビジネスチャンスあり」
 
というテーマでお話ししました。
 
 
お話ししたように、
 
SDGsで掲げているテーマの多くは、
 
NGOやNPOが掲げるようなビジョンであって、
   
利益を追求する企業が
   
取り組むテーマではないように思えます。
  
  
  
しかし、
  
欧米では、このような社会問題を
 
解決しようとするテーマに、
 
真正面から取り組む
 
スタートアップが増えてきている状況です。
 
 
 
また、エンジェル投資家から
 
大きな資金が集まる分野でもあります。
 
 
 
SDGsが掲げるような社会課題を
   
解決しようというビジネスは、
 
今後間違いなく伸びていくでしょう。
 
 
 
さて、今日のお話は、
 
「世界を支配するムーアの法則」
 
というお話です。
 
 
 
都市伝説っぽいですが、
 
実は世界を支配する法則があります。
 
 
 
それが、ムーアの法則です。
 
 
 
ご存知でしょうか?
 
 
 
ムーアの法則は、
 
1965年にインテルの創業者の一人である
 
ゴードン・ムーアが唱えた法則を指しています。
 
 
 
その内容は、
 
「半導体の集積率は18ヶ月で2倍になる」
 
というもの。
 
 
 
それが何?
 
と思うかもしれませんが、
 
半導体の集積率が上がるということは、
 
どんどんコンピュータの処理速度が速くなる
 
ということです。
 
 
 
実際に、
 
ムーアが予測したペースで
 
集積率は進歩し続けています。
 
 
 
例えば、
 
今、スマートフォンに入っている
 
CPUはアポロ計画で有人宇宙飛行を
 
行った時にNASAで使われた
 
コンピュータのCPUより高性能です。
 
 
 
身近な例で言えば、
 
10年前のデスクトップのパソコンよりも
 
今、掌にあるスマートフォンの方が
 
優秀になっています。
 
 
 
このようにデジタル技術は、
 
凄まじいスピードで進化しているのです。
 
 
 
コンピュータの性能が良くなったおかげで、
 
今やあらゆるものがコンピュータ上で
 
再現できるようになりつつあります。
 
 
 
そして、再現されたデータを使えば、
 
実物を使うよりもはるかに小さなコストで
 
素早く実験を行うことが可能です。
 
 
 
例えば、
 
以前は自動車の風洞実験は、
 
実物大の木型の模型を作って、
 
大きな扇風機で風を起こし、
 
空気抵抗を測定しては、
 
その結果を設計に反映して、
 
再び、新たに木型の模型をつくって、
 
空気抵抗を測定する
 
ということを、
 
何度も繰り返していました。
 
 
 
気が遠くなるような長い工程です。
 
 
 
しかし、現在は、
 
すべてコンピュータ上で設計し、
 
マウスクリックひとつで
 
空気抵抗を測定できます。
 
 
 
この事例一つとっても、
 
自動車の設計工程が
 
著しく短縮化されるのが分かりますよね。
 
 
 
他にも、DNAの解析や
 
金属などの無機物を分子構造レベルから
 
設計できるようになったりしています。
 
 
 
インターネットの性能が飛躍的に
 
向上したのもコンピュータの性能が
 
急激に進化したからです。
 
 
 
あまり聴き慣れない
 
「ムーアの法則」ですが、
 
実は私たちの生活に多大な影響を
 
与えた法則と言えます。
 
 
 
明日は、
 
「テクノロジーが産業を破壊する6段階」
 
というテーマでお話しします。
 
 
 
お楽しみに!

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