100ドル・1時間で遺伝子解析!?

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DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
 
 
昨日は、
  
「癌を見抜くAI」
 
というテーマでお話ししました。
 
 
先進テクノロジーは、
 
急速に医療の分野で進化しています。
 
 
 
すでに、AIによる診断は、
 
通常の医師による診断と
 
同等以上のレベルになりはじめています。
 
  
 
これまで非常に資金も時間もかかっていた
 
創薬の分野でも、
 
インシリコ・メディシン社の事例をご紹介しましたが、
 
従来の機械学習と
 
「GANs」と呼ばれる新しい学習技術の
 
組み合わせた技術が使われているということを
 
お伝えしました。
  
 
  
近い将来、医療現場で、
 
AIが医師に医療診断をアドバイスする日が

くるかもしれませんね。
 
 
 
 
さて、今日は、
   
「100ドル・1時間で遺伝子解析」
   
   
というお話です。
 
  
 
まず最初に・・・
 
私たちが自らの遺伝子を知ることが
 
できるようになると、
 
次のようなことが可能になります。
 
 
1.あなたの遺伝子に適合した、食品、薬、運動療法、
  そしてサプリメントを知ることができる。
 
2.どの腸内細菌があなたにとって理想的かを知ることができる。
 
3.特定の鎮痛剤や薬が、あなたに与える影響を正確に予測する。
 
4.どのような病気を発症する可能性がもっとも高いのか、
  そして発症後に治癒・対応するのではなく、発症予防をする。
 
  
 
   
これまで、
 
ヒトの遺伝子情報(ゲノム)に

らせん状に配列された32億個の文字を
 
迅速かつ低コストに解読することは、
 
非常に困難でした。
 
 
 
そして、
 
その文字列が何を意味するのかを解読することは、
 
さらに困難でした。
 
 
 
しかし、2001年以降、
 
全ヒトゲノムの配列を解析するためのコストは
 
劇的に減少しているようです。
 
 
 
遺伝子解析で世界をリードするIlumina社によると、
 
もともと37億ドル(4000億円)かかっていた
 
ゲノム解析のコストは、
 
 
2006年には1千万ドル(11億円)に、
 
2012年には5000ドル(55万円)にまで減少し、
 
2018年には500ドル(5万円)を下回りました。
 
 
 

近いうちに100ドル(1万円)になり、
 
時間もわずか1時間程度で
 
解析できるようになるそうです。
 
 
 
最近は、CRISPRという
 
身体に不具合をもたらすウィルスや細胞を
 
無効化するためにウィルスの遺伝子操作を
 
してくれる細菌を用いた技術を使うことで、
 
 
ヒトの遺伝子を解読するだけでなく、
  
ゲノムを自然の力で編集することも
  
できるようになっています。
 
 
 
しかし、細菌を使用しているとはいえ、
 
ヒトの遺伝子をも組み替えてしまう技術なので、
 
人間に対しての適用については、
 
倫理的な問題が解決していません。
 
 
 
一方で、
 
動物や昆虫での適用は始まっています。 
 
 
マイクロソフトの創業者ビルゲイツの
 
ビル&メリンダ・ゲイツ財団も関わるプロジェクトでは、
 
 
アフリカや中南米で
 
マラリアやジカ熱、デング熱を伝搬する
 
蚊を撲滅させるために、
 
遺伝子の組み換え技術を利用しています。
 
 
 
蚊の遺伝子に
 
抗生物質を定期的に投与しないと

死んでしまう機能をメスだけに埋め込み、
 
 
その遺伝子を持ったオスと
 
交尾したメスが生んだ子供世代にも
 
その遺伝子を引き継がせることで、
 
 
オスだけは生き残り続けることができますが、
 
メスは死んでしまうため、
 
10世代ほどで蚊が絶滅するという狙いです。
 
 
 
今日は、
 
医療の分野で注目されている
 
遺伝子に関する先進のテクノロジーについて
 
お伝えしました。
 
 
倫理的な問題も抱えていますが、
 
遺伝子を解析したり、編集、組み替えることで、
 
病気の源を根絶する医療としての活用が
 
期待されています。
 
 
  
明日は、
     
「再生医療のいまと未来」
   
というテーマでお送りします。
    
    
お楽しみに!

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