Uberがドローンを使った配達に挑戦!?

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飲食宅配大手のUberはUber Eats Delivery Droneを発表した。

Uber EatsとUber Elevateがサンディエゴでドローンを介して夕食を届けるサービスを開始すると発表して話題を集めている。
配達用ドローンは6つのローターと回転する翼が特徴で、2人分の食事を運ぶことが可能だ。

ドローンの理想的な移動時間は積み込みと積み下ろしを含んでも、わずか8分と短時間しか飛行できないが、発表されたドローンは6マイルずつの区間に分割して、その3倍、最大18マイルの飛行が可能だという。
この方法を用いて、レストランから顧客宅、顧客宅からレストランへと分割された最大18マイルの飛行を目指している。

現在の計画ではまずはレストランからステージング場所まで飛行した後、Uberのドライバーにバトンタッチし、ドライバーが顧客へ届けるために最後のプロセスを走ることを予定している。
最終的には配送の自動化を見据えて、Uberは配送車両の屋根にドローンを着陸させるなどの取り組みを順次加速していくという。

 

Uber Eatsではサンディエゴ空域でのスタートから1年以内に、配送はもちろん、人道支援などにも使える自律型ドローンの商業化を行うことを予定している。

貨物輸送の方法を大きく変え、都市のネットワークと明日のビジネスがパーソナライズされたサービスの提供を根本的に変える機会となるかもしれない。

もっとも、Uberの航空部門を率いるルーク・フィッシャーがUber Elevate サミットで語ったところによれば、ドローンで直接顧客に届ける必要はなく、十分に近いところまで飛ばせばいいだけだと語った。
つまり、当初の計画でいけば、注文された料理をスタッフがドローンに積み込んでレストランから飛ばし、Uber Eatsの配達員がいる中継地点まで運ぶ。
そして、配達員が顧客のもとへと届けるという流れだ。
こうした仕組みにするだけでも、Uberは飛行ルートを絞り込み、オペレーションを簡略化することが可能となる。

顧客の家の庭や私道、テラスなどに安全に着陸させられるかなど、個々の顧客の事情を見極めなくてもよいため、思わぬトラブルも防げる。
配達員が顧客の注文に応じて、地域に散らばっているさまざまなレストランにわざわざ取りに行く手間や労力をカットするだけでも、オペレーションは極めて効率化されるだろう。
配達員がいる場所にレストランの方から品物を届ければよいからだ。
顧客の自宅に近い位置にいる配達員を目指して、レストランから飛ばすことができるようになるだけでも、注文からお届けまでの時間を短縮できる。

こうした取り組みを実践的に進めながら、課題を洗い出し、より効率的な方法やさらに進化できる方法、ほかのサービスへの応用などをはかっていくことが期待される。
Uberの取り組みがトラブルなく実践できることが証明できれば、サンディエゴ以外の地域でもドローンの商用利用への規制が緩和されるかもしれない。

参考:First Look: Uber Unveils New Design For Uber Eats Delivery Drone.

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