最新ドローンでスムーズな配達が現実化する

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テキサスに拠点を置くFusionFlightが、垂直離着陸操作が可能なジェット式ドローンを発明した。
従来のドローンのようなプロペラと電気モーターを使用するのではなく、4つのディーゼル駆動型マイクロタービンジェットエンジンと独自のベクターシステムを使用する無人機なのだ。

H構成として知られるコンポーネントにより、新たに開発されたドローンはエンジンの推力を離着陸時は垂直方向に、飛行中は水平方向に向けることができるようになる。
新開発されたドローンは300mph以上の最高速度に達することができるとされ、最終生産バージョンには30分間のホバリングと15分間の巡航に十分な燃料タンクも積まれるという。

将来的にはFusionFlightはアフターバーナーやその他のコンポーネントを搭載することで、速度とパフォーマンスを向上させることを目指していく。
つまり、ジェット駆動VTOLドローンはステロイドのクワッドコプターのようなものなのだ。

 

ドローンは世界的に見ても、空域に急速に浸透、普及を遂げている。
ドローンの現在の機能としては航空撮影や監視機としての役割、軍事戦闘をはじめ、配達サービスなどに活用されている。
たとえば、現在の事例では、人間が入り込めない山間にドローンを飛ばして撮影を行い、画像を解析して害獣対策や災害対策などに利用することが可能だ。
峠の鉄橋や山間部の橋を観察することで、故障箇所の点検を実施し、その後の整備や修理をスムーズにすることができる。

太陽光発電設備の上にドローンを飛ばして撮影すれば、屋根の上にわざわざ昇らなくても故障箇所を検知することができる。
登山中の遭難や土砂崩れなどが起こった災害現場でドローンを飛ばし、倒れている人など要救助者を検知し、緊急出動もできるのだ。
AIを用い、山間部でも人間の体温を察知して遭難者の探索が可能となっている。

それが、FusionFlightの最新のドローンモデルによって、より高度化することが期待されている。
特に速度が重要となるタスクが課せられた際には、ドローンの可能性の範囲を拡大していくだろう。
ジェット機の合計200馬力の生産が可能となるとともに、無人機は最大40ポンドの貨物を運ぶことができる。

現在、配達サービスに活用する動きは加速しているものの、実際には現実化が難しい実情がある。
荷物を運ぶ能力やパワー、時間が限られるなど性能に問題があるのだ。
しかし、FusionFlightの最新のドローンが機能を高めて、実用化されれば、現在のドローンに期待されているニーズをどんどん現実化できるかもしれない。
新たなドローンは速度やパワーはもちろんのこと、コストパフォーマンスに優れており、出荷および配送アプリケーションの理想的な候補となるであろう。
人材が足りない時代に配達の手間なく、ドローンが気軽に荷物を届け、渋滞なども気にせず、スピーディーに荷物が届けられるようになる。

 

参考:Jet-powered VTOL drone is like a quadcopter on steroids.

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