脳とコンピュータを結ぶ技術にFacebookが注目

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Facebookは、ニューラルモニタリングアームバンドを構築するスタートアップ企業のCTRL-labsを買収した。
買収金額は明らかにされていませんが、推定5億ドルから10億ドルの巨額なマネーを投資したとされる。

CTRL-labsは2015年に設立されたニューヨークを拠点とする新興企業であり、腕の筋肉の動きを検出してデジタル入力信号に変換するセンサーを用いる神経インパルスアームバンドを構築した。

これまでにも Lux CapitalやFounders Fundなどの投資家から6,700万ドルを調達してきたCTRL-labsとCEOのThomas Reardonは、今後はFacebookのReality Labs部門の下で成長が期待されている。
途方もない偉業と評価される神経インパルスアームバンドは、着用者が空中で手を動かしているかのように画面上のオブジェクトの操作ができるデジタルテレキネシスと呼ばれるプロセスだ。
FacebookはARデバイスの開発に力を入れているが、CTRL-labsの買収により、非侵襲的制御インターフェースの商用化に向けた第一歩を踏み出したといえよう。

 

Telekinesis

FacebookのAR ・ VR副社長であるアンドリューボスワースは、ハンドトラッキングまたはグローブのよりシームレスな代替コントローラーを提供できるとしている。
ARは今後10年から15年の間に、競争力のある市場に参入する予定だ。
高精度のセンサーとコントローラーは、デジタル拡張環境との相互作用にとって重要となる。
ARインターフェースとシームレスなコントロールができるようになれば、現在のようなスクリーンとキーボードはいらなくなるというわけだ。

Facebook Reality Labsの傘下に入ったCTRL-labsはコロンビア大学の神経科学研究プログラムに端を発して、2015年に立ち上がったスタートアップ企業だ。
義肢技術にも応用されているDifferential Electromyography(示差筋電図)と呼ばれる技術を応用することで、腕の皮膚に触れている間にニューロンに沿って電気パルスを読み取ることができるリストバンドCTRL-kitを開発したことで一躍注目を浴びた。

脳内で筋肉を動かすイメージを浮かべると、脳内に描かれたイメージが筋肉の電位差となって表れる。
それにより、実際に手や腕を動かさなくても、直感的な操作が可能になるのだ。
CTRL-kitを手首に装着するだけで、5本の指の動きを詳細に読み取れるのだ。

FacebookはOculus Quest、Oculus Rift SといったVRデバイスをリリースするとともに、ARスマートグラスの開発が話題となるなどARやVRの開発に積極的に取り組んでいる。
CTRL-labsの買収により、画期的な技術が実用化できれば、手首に装着するだけで腕や指の動きをトラッキングできるAR・VRデバイスなど、技術革新が期待できるのである。

参考:Facebook buys startup building neural monitoring armband.

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