最終局面!バイアウトか上場か?

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DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
  
 
 
 
さて、今日のお話は、
 
「最終局面!バイアウトか上場か?」
 
というテーマです。
   
   
 
 
昨日もお伝えしましたが、
 
自社の事業が将来的に生き残るために必要な、
 
また、理想的な未来を創り出すのに
 
最適なスタートアップの候補を見つける前に、
 
契約後のスタートアップとの関わり方について、
 
いくつかのシナリオを考えておく必要があります。
 
 
 
出資と業務提携をした後、
 
スタートアップは、
 
紆余曲折はあるでしょうが
 
成長をしていきます。
 
  
 
スタートアップが成長していくと、
 
あるタイミング(シリーズBあたり)で
 
上場の話が具体化してきます。
  
   
  
出資している企業としては、
 
そのまま上場を狙わせるか、
 
自社で買い上げるか、
 
あるいは
 
保有している株を他社に売却するか
 
を考えることになります。
  
 
 
自社の戦略にとって
 
欠かすことのできない企業に
 
育っている場合、
 
「他社に売却する」
 
という選択肢はありません。
 
 
 
ここで他社に売却するというのは、
 
自社にとっての将来の価値が
 
見通せないからです。
  
 
 
戦略上重要な企業に育っている場合、
 
バイアウト(VCや役員達から株を買い上げる)して、 
 
完全子会社化、
 
または自社に吸収統合する選択肢もあります。
 
 
 
自社に統合する場合には、
 
どのように既存組織と折り合いを付けるかが
 
大きな課題になってきます。
  
 
 
一方で、
 
戦略的に重要な企業に育ったとしても、
 
自社との共同事業以外の部分でも
 
十分に利益を上げていて、
 
それらの事業が伸びていく可能性がある場合、
 
上場させるという選択肢もあります。
 
 
 
ここで、
 
マイナー出資している企業としては、
 
出資先のスタートアップが想定どおりに成長し、
 
上場することができた場合、
 
どのようなメリットがあるでしょうか?
 
 
 
気になりますね。
  
 
 
それを考えるには、
 
YahooやAlibabaに出資している
 
ソフトバンクグループが参考になります。
 
 
 
Yahooの場合は、
 
米国のYahooに出資をし、
 
日本での運営と
 
ブランド名の利用を手に入れました。
 
 
 
Alibabaについては、
 
日本では特に目立った展開はしていないようです。
 
 
 
どちらにしても、
 
彼らが上場したことにより、
 
ソフトバンクの価値は上がっています。
 
 
 
ソフトバンクは、
 
その上昇した価値を基に、
 
借入金額を増やして、
 
さらに企業を大きくしていくことに
 
成功しています。
 
 
 
そして、
 
大型買収等でキャッシュが必要に
 
なったタイミングでは、
 
その保有株の一部を切り売りして

私たちが驚くような大型買収をも
 
実現していますね。
 
 
 
明日は、
 
「既存事業のDXが進まない根本理由」
 
というテーマでお話しします。
 
 
 
 
お楽しみに!
 
DXTコンサルティング
兼安暁(かねやす・さとる)でした。

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