業務の自動化で無駄を省いて従業員の燃え尽き症候群を解消

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デロイトでは従業員の燃え尽きと戦うためのシステムを開発した。
最新のAIを駆使したITシステムを駆使し、職場の自動化による従業員のエクスペリエンス(EX)の体系的な改善を目指す。

ConnectMeと呼ばれるAIシステムを用いることで、医療給付や海外転勤といった従業員への人事関連のサービスを迅速に行うことができるようになる。
また、従業員固有のタスクも自動化が可能であり、タスクを簡単に体系化し、反復させることができるのだ。
ConnectMeは社内データから取得するチャットボットを用いることで、些細な問題を解決するために頻繁にやり取りされている無駄の多い長い電子メールや電話対応もカットすることに役立つ。

デロイトは2016年にConnectMeを導入して以来、バックオフィスにおいてなされてきたプロジェクト案件の受注から契約管理業務の自動化を実際に試している。
バックオフィスにおける業務はルールに基づいて繰り返す業務だったが、5つの業務プロセスをロボットで完全に代替させることに成功した。
また、基幹システムなどの改修も伴わず、わずか8週間の短期間で導入が完了した。
これにより、周辺業務プロセスの削減効果と合わせ、全体の2割超のコスト削減効果が得られたと評価されている。

これまで従業員が黙々とこなしてきたタスクの自動化により、単調なルーティーン業務や燃え尽き症候群につながりやすい退屈なタスクの排除が可能だ。

もっとも、EX支援技術や会社のワークフロー、部門間のコミュニケーションをフォローするにはまだ至っていない。
UiPath、Automation Anywhere、AIsera、Moveworksなどの企業においては、中小企業や大企業向けに無数のルーチンプロセスの自動化をスタートさせている。
AIアシスタントを用いて、単調な業務を自動化することで、従業員は人間の技術や知能が必須となる業務や、より刺激的な仕事に集中することができるようになる。

これによって従業員の仕事に対するモチベーションが高まり、怠慢や手抜きといったモラルハザードも防ぐことが可能だ。
職場全体のモラルの向上と生産効率性の向上が期待できるのがメリットだ。

日本では少子高齢化により、どの業界でも人材不足が問題となっている。
AIを使った画期的なシステムで自動化を図り、人の力が必要な業務にのみ人材を特化させることができれば、人材不足問題の解決にもつながる。
従業員はより刺激的な仕事で毎日が充実し、離職率の低下や長期の定着も期待できる。
企業においては人材確保と無駄なコストの削減、生産効率アップのメリットが生まれるが、従業員にとっても安定した環境でキャリアを高めていけるメリットが生まれる。
双方にとってWin-Winの関係が築けるのであれば、ConnectMe導入はこれからの職場環境を整えるうえで理想的といえるだろう。

参考:Deloitte’s Plan for Fighting Employee Burnout: Let AI Take Over the Dreaded HR and IT Tasks.

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