産業はいずれ1つになる?

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DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
 
 
昨日は
 
「テクノロジーが産業を破壊する6段階」
 
というテーマでお話ししました。
 
 
 
第1段階=デジタル化(Digitized)
 
第2段階=水面下の成長(Deceptive)
 
第3段階=ディスラプティブ(Disruptive)
 
第4段階=無料化(Demonetized)
 
第5段階=非物質化(Dematerialized)
 
第6段階=民主化(Democratized)
 
 
この6つの段階を経て、
 
テクノロジーが既存の産業を駆逐していく
 
というお話でしたね。
 
 
 
この6段階を理解していないと、
 
今、上手くいっているビジネスも、
 
あっという間に飲み込まれてしまう
 
可能性があります。
 
 
 
さて、今日のお話は、
 
「産業はいずれ1つになる?」
 
というお話です。
 
 
 
ここまで、
 
さまざまなテクノロジーが進化して、
 
世の中がものすごい勢いで
 
変わっていくことを書いてきました。
 
 
 
そして、
 
それぞれの変化は、
 
エクスポネンシャル(指数関数的)に
 
速度を増していきます。
 
 
 
複数の変化がお互いに作用し合うことで、
 
さらに加速の度合いを速めていくのです。
 
 
 
例えば、
 
IoTで集まるデータの種類が増えるほど、
 
AIができることは増え精度は高くなります。
 
 
 
AIの精度が高まれば、
 
VRやARの精度も高まり、
 
IoTと対の関係にあるデジタルツインは
 
より正確に視覚化されていくことになるでしょう。
 
 
 
他にもバッテリー技術の進化は、
 
発電事業に大きな進歩をもたらしますし、
 
軽量化が進めば「空飛ぶ車」パッセンジャー・ドローンの
 
実現を早める可能性があります。
 
 
 
それだけでなく、
 
バッテリーの小型化が進めば
 
スマート・アイグラスも小型化し、
 
コンタクトレンズ型に進化するはずです。
 
 
 
そして、
 
スマート・アイウェアの進化は、
 
スペーシャルウェブの爆発的な成長を
 
もたらします。
 
 
 
このように、
 
1つのテクノロジーが進化すると、
 
様々な産業やサービスをまたいで影響を与え
 
いずれは1つに収束していきます。
 
 
 
実際に、
 
UberやLyft、Grab等のMaaS企業は、
 
アプリにウォレットを組み込んで、
 
FinTech市場にも参入してきています。
 
 
 
新興FinTech企業にとって、
 
ユーザー数を増やすことは容易ではありません。
 
 
 
しかし、
 
彼らライドヘイリングサービス事業者は、
 
すでに多くの顧客ベースを獲得しています。
 
 
 
その顧客がアプリ内のウォレットに
 
お金をチャージするのは自然な行動ですし、
 
その行動の延長で、
 
他のユーザーに送金したり、
 
ライドヘイリングサービス以外の支払いに
 
ウォレットを使うのもごく自然です。
 
 
 
同じように
 
LINE Payも、Apple Payも、
 
すでに消費者ベースを持っている企業が
 
FinTech事業に参入するケースです。
 
 
 
1つのテクノロジーの進化が、
 
複数の産業を跨いでビジネスを展開する媒介となり、
 
いずれはあらゆる産業を統合していくことに
 
なるのかもしれませんね。
 
 
明日は、
 
「AI、AV進化は止まらない」
 
というテーマでお話しします。
 
 
 
お楽しみに!

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