大企業とスタートアップの提携方法

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DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
  
 
 
 
さて、今日のお話は、
 
「大企業とスタートアップの提携方法」
 
というテーマです。
   
   
  
  
今日は、 
 
企業がスタートアップの力を借りて、
  
新規事業開発を行う方法について、
 
考察してみます。
 
  
  
いまの時代は、
 
国と国との間の障壁や、
 
言語の障壁が無くなりつつあります。
 
 
 
ある国で流行したビジネスが、
 
瞬時に他の国に広がります。
  
 
 
米国でUberのサービスが流行り始めると、
 
すぐにシンガポールでGrabが始まり、
 
瞬く間にタイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン等の
 
東南アジアに広がりました。
  
  
 
このような時代、
 
良いものは、すぐに真似されて広まります。
 
 
 
 
したがって、
 
真似される前に、
 
広めなくてはいけません。
 
 
  
真似される前に、
 
追いつけないように次々と
 
新しい機能を付け加えていかなくてはなりません。
  
 
 
誰にも真似できないような、
 
大きな存在になるまでは、
 
コンプライアンスよりも、利益よりも、
 
スピードが何よりも大切なのです。
 
 
 
 
キャズムを越えて、メジャーになるまで、
 
休むことなく駆け抜けなくてはなりません。
  
 
 
一旦そこまで成長して大きくなると、
 
もはや大企業ですら手が出せなくなります。
 
 
 
UberにしてもGrabにしても、
 
時価総額が1兆円を超えてくるようになると、
 
無理に資金調達をする必要がなくなります。
 
 
 
トヨタをはじめとした自動車会社が、
 
その会社を買収したくても、
 
新しい事業1つに対して
 
1兆円も費やすことはできませんので、
 
買収できなくなります。
 
 
 
買収できないからと言って、
 
このタイミングで
 
似たようなサービスを作って
 
展開したくても、
 
もはや勝ち目がないことは明白です。
  
 
 
しかし、
 
ユニコーン・デカコーンと呼ばれる
 
UberやGrabのような成功したスタートアップは、
 
資本市場で調達したばかりの1兆円を、
 
新たな付加価値に費やすことができます。
 
 
 
これが、
 
スタートアップのパワーです。
  
 
 
それでは、大企業が、
 
そのスタートアップの力を借りたとしたら、
 
どうでしょうか?
 
 
 
残念ながら、大企業であっても、
 
ユニコーンの大きさまで成長してしまった
 
スタートアップの力を借りようとして
 
アプローチしても、
 
相手にはされません。
 
 
 
では、どうすれば良いでしょうか?
  
 
 
どのようなスタートアップも、
 
はじめは資金力が弱い、
 
吹けば飛ぶようなところから始まっています。
 
 
 
その頃の彼らにはスピードとバイタリティがありますが、
 
資金はなく、
 
さらには顧客企業やサプライヤーへの接点がなく、
 
新しい契約をとろうにも、
 
アプローチできずに困っています。
 
 
 
アプローチできたとしても、
 
信用がないために、
 
なかなか契約には結び付きません。
 
 
 
このような理由もあるので、
 
商品ができた後も、しばらくは、
 
キャッシュフローを生み出す力が弱いのです。
  
 
 
そんな時に、
 
ある程度規模のある
 
しっかりとした会社がパートナーとして
 
助けてくれたら、
 
どんなにありがたいことでしょうか?
  
 
 
このように、
 
初期のスタートアップの
 
成長を助けるところから関わるのが、
 
スタートアップの力を借りる第一歩だと思います。
 
 
 
 
明日は、
 
「スタートアップ活用戦略」
 
というテーマでお話しします。
 
 
 
 
お楽しみに!
 
DXTコンサルティング
兼安暁(かねやす・さとる)でした。

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