宇宙との距離をグッと短くした商用カプセル

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SpaceXは国際宇宙ステーション(ISS)への19回目の商用補給ミッションを完了した。
SpaceXの商用カプセルであるドラゴンは国際宇宙ステーションへと実験器具や補給品などの貨物を運搬するのはもちろんのこと、調査ミッションへの活用もでき、実験結果などを携えて地球に戻ってくることができる。

19回目の商用補給ミッションを終えて、アメリカの太平洋に着水したカプセルには国際宇宙ステーションから戻ってきた実験結果や材料などが積載されていた。
引き上げられたカプセルに納められた実験結果はNASAの地上スタッフが調査、研究に使用する。
すなわち、宇宙船や宇宙飛行士の帰還を待たずとも、早期に地上での研究や精査、開発にと利用できるメリットを生んでくれるのだ。

ドラゴンは5000ポンド(約2.3トン)以上の貨物を国際宇宙ステーションへと運べる能力を持ち、大量の実験結果を持ち帰ってくることも可能だ。

今回の実験では微小重力が生物に及ぼす影響の研究が行われた。
ワムシと呼ばれる小さな水生動物とマウスを使用した実験であり、長期宇宙ミッションにおける宇宙飛行士の放射線被曝の問題を解決するための方策を追求、開発する目的があった。
早期の解決を求めたい課題に、国際宇宙ステーションと地上の研究チームの早期連動を可能にする役割をドラゴンが担っているのだ。

 

商用補給ミッション(CRS)は、NASAと民間打ち上げ業界とのパートナーシップを構築するベースとなると注目されている。

SpaceXはNASAとのCRS契約を通じて生み出されるサポートと収益によって、より先進的な開発や商用化の実現を推進できる。
一方、 NASAでは、地上にいながらも、宇宙ステーションの微小重力環境に継続的にアクセスできるメリットが生まれるのだ。

国際宇宙ステーションでは何百もの実験が継続的に行われており、宇宙と地球上の双方で新しい技術を応用する道がより開かれていくことだろう。
SpaceXのドラゴンカプセルは、地球に帰還しても、機体が損なわれることがない。
そのため、壊れやすいものを持ち帰るのに適しているのが大きなメリットだ。
これまでは大切な研究結果や実験結果だけを地上に戻すというのは難しく、宇宙飛行士が大切に持ち帰るのを待つほかなかった。

だが、SpaceXのドラゴンカプセルが生み出されたことで、宇宙船の帰還を待たずに、早期の実験結果の解明ができ、地上での研究開発や新たな技術の開発、問題や課題の解決につなげることができる。
宇宙と地球の距離や飛行時間は長く、遠いものと考えられていたが、SpaceXのドラゴンカプセルのような新しい技術が生み出されたことで、宇宙との距離や時間的な距離が大きく削減され、非常に近いものとなってきた。
今後の宇宙研究や開発にと、新たな第一歩が踏み出された形だ。
今後もCRS契約が締結できる、技術力の高く、意欲旺盛な民間企業が続くことが期待されよう。

参考:SpaceX’s Dragon cargo capsule returns from the Space Station loaded with science experiments.

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