クラウドファウンディングで新規事業を開発する手順

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DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
 
 
 
 
さて、今日のお話しは、
 
「クラウドファウンディングで新規事業を開発する手順」
 
というテーマです。
 
 
 
 
今回はクラウドファウンディングを
  
活用した企業向けに、
  
SNSを活用する活動フローを紹介します。
  
 
 
まず、以前紹介した、
 
デザイン思考の新規事業開発フローに
 
そって手順を組み立てました。
  
  
 
デザイン思考による
 
新規事業開発のステップは以下の通りです。
 
  
1 Empathize(共感・理解)
2 Define(定義・明確化)
3 Ideate(アイデア開発・創造)
4 Prototype
5 Test
 
 
本格的な手順に入る前に、
 
まず、
 
質問・課題設定から始めましょう。
 
 
 
ここでは、
 
既存事業の最終顧客の不満や
 
不便を探すフェーズです。
 
 
 
あなたのビジネスに
 
コアなファンがいれば良いのですが、
 
そうでないとしたら、
 
ゼロから作り上げていく必要があります。
 
 
 
多少時間のかかる方法ですが、
 
TwitterなどのSNSを活用するのが
 
おすすめです。
 
 
 
そうして集めた情報を元に、
 
顕在的または潜在的に
 
どのような商品やサービスがあれば、
 
より多くの利用者が喜ぶだろうか
 
という点についてディスカッションをしします。
 
 
 
その結果を元に、
 
事業で取り組むべき質問・課題を設定するのです。
 
 
 
ステップ1「共感・理解」

事業で取り組むべき質問・課題を設定したら、
 
次は、その対象となる利用者や想定利用者の悩みを
 
理解する段階となります。
 
 
顧客に共感し理解を深める方法としては、
 
悩みや不満・不便について、
 
できるだけ具体的に書いてくれた人や、
 
単なる想像ではない体験を持っていそうな人に
 
協力者になってもらうのが理想です。
 
 
 
ステップ2「定義・明確化」
 
ステップ1に協力してくれた人達から得られた情報、
 
つまり彼らのコメントや意見と、
 
その背景にある過去のトラウマ、成功体験、
 
学歴、職業、現在・過去の家庭環境、生活環境、
 
居住環境などを、机の上にすべて拡げてみましょう。
 
 
 
その上で、
 
何を改善したら問題を解決できるのか?
 
を話し合います。
 
 
 
プロジェクトのメンバーが考える
 
問題の根本原因を1つか2つに絞り込めれば
 
次のステップに進めるでしょう。
 
 
 
ステップ3「アイデア開発・創造」
 
ステップ3では、ステップ2で出てきた、
 
「もしこれがあれば(なければ)、
 この悩みは解決するのではないか?」
 
という質問の、
 
「あれば/なければ」をどうやって実現するのか、
 
どうやって提供するのかについて、
 
問題解決のアイデア(仮説)を
 
なるべく多く出します。
 
 
 
ステップ4・5「プロトタイプ」&「テスト」
 
ここで、
 
ようやくクラウドファンディングの出番です。
 
 
 
クラウドファンディングで出品するのは、
 
「かたち」のあるプロトタイプや
 
商品である必要はなく、
 
はじめは課題を解決する「コンセプト」について
 
出品することで、
 
世の中の反応を見ることができます。
  
 
 
クラウドファンディングに出品したら、
 
ファンに協力してもらい、口コミで広げてもらいます。
 
 
 
世の中に対して、
 
あるいは類似した商品に対して、
 
似たような不満・不便・悩みを持っている人が
 
どのくらいいるのかの感触を
 
つかむことができるでしょう。
 
 
 
その人達の心をつかむことができる
 
コンセプトであれば、
 
かなりの反響があるに違いありません。
 
 
 
この1〜5のステップは
 
1度行えばOKというわけではありません。
 
  
 
ここでは、資金を集めることが
 
第一の目的ではなく、
 
むしろ中途半端なコンセプトで
 
中途半端な資金が集まってしまうこと
 
の方がリスクですので、
 
オール・オア・ナッシング方式で
 
クラウドファウンディングには
 
出品しましょう。
 
 
 
オール・オア・ナッシングとは、
 
その名の通り、
 
目標金額に達しなければ、
 
1円も受け取らない方式です。
 
 
 
何度も繰り返すことで、
 
コンセプトを市場に対して
 
チューニングしていき作るべき
 
MVPの要素を確定して行くことが大切になります。
 
 
 
クラウドファンディングのもうひとつの利点は、
 
開発する前に、その商品が売れているため、
 
社内にニーズの存在をアピールでき、
 
稟議を通すのも容易になることです。
 
 
 
クラウドファウンディングを
 
活用した経験がある人は、
 
まだ少ないかもしれませんが、
 
ぜひ選択肢の1つとして考えてみてください。
 
 
 
 
 明日は、
 
「新規事業を遮る典型的な壁とは?」
 
というテーマでお話しします。
 
 
 
 
お楽しみに!
 
DXTコンサルティング
兼安暁(かねやす・さとる)でした。

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