デジタル化で「モノ」が無形化・無料化する

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DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
  
 
 
さて、今日のお話は、
 
「デジタル化で「モノ」が無形化・無料化する」
 
というテーマです。
 
 
 
デジタル化のメリットを
 
少なくとも下記の9つはあるとお伝えし、
 
それぞれについて、
 
戦略的にどのような意味を持つのか?
 
について、お伝えしています。
 
  
 1 オペレーション自動化
 2 複製し放題
 3 距離を超える
 4 時間を超える
 5 質量がなくなる
 6 誰もが持てるようになる
 7 無料に近づく
 8 大量なデータを高速処理
 9 すべての経験を集約できる(高速学習)
 
 
 
今日は、
 
 5 質量がなくなる
 6 誰もが持てるようになる
 7 無料に近づく
 
 
について、一緒に考えてみましょう。
 
 
 
5 質量がなくなる
 
一見、意味が分かりませんが・・・
 
身近な例ですと、
 
カメラや写真は、
 
デジタル化したことにより、
 
スマートフォンの中におさまっています。
 
 
 
地図もコンパスも、
 
スマートフォンの中にありますね。
 
 
 
最近では、お金ですら、
 
スマートフォンで決済ができますので、
 
お札や小銭を持ち歩かなくなった人も
 
いるのではないでしょうか。
 
 
 
つまり、デジタル化されると、
 
モノの形(大きさ)も重さもなくなります。
 
 
大きさも重さもなくなると、
 
何が起こるか?というと、
 
持ち歩くことが苦にならなくなりますね。
 
 
 
さらには、モノがデジタルになれば、
 
それを販売するときの梱包もなくなります。
 
 
 
すると、ゴミが発生しないというメリットもあります。
  
  
  
6 誰もが持てるようになる
 
昨今、マスコミは、
 
市民が書き込みをした
 
SNSの情報を元に
 
取材して放送するようになっています。
 
 
 
マスコミよりも早く
 
一般の人々が知るようになり、
 
マスコミは、その中から広まった
 
トピックやニュースを配信するという
 
スタイルに変わりました。
 
  
 
これは、誰もが平等に
 
情報を手に入れられるようになったからです。
 
 
 
すると、
 
マスコミの情報操作は以前より困難になりました。
 
 
 
なぜなら、これまでは
 
マスコミが恣意的に情報を操作することが
 
行われてきましたが、
  
SNSによって人々が、
 
直接、情報源にアクセスできるようになったため、
 
情報を操作してしまうと、
 
あからさまになってしまうからです。
 
   
 
情報と同様に、
 
高性能のカメラも、ビデオカメラも、
 
誰でも手に入れられるようになりました。
 
 
 
誰もが、世界最高峰の教育を
 
YouTubeから受けられるようになりました。
 
 
 
例えば、
 
コロナウィルスのパンデミックによる
 
経済への影響について、
 
世界最大のヘッジファンドの社長から
 
アドバイスを受けることも、
 
すべての人が可能になっています。
 
 
 
一方で、
 
かつては憧れだった多くのモノが、
 
デジタル化により
 
ありふれたモノに変わったために、
 
希少性がなくなり、
 
モノが売れなくなるという現象が、
 
あらゆる商品について起こっています。
 
  
 
7 無料に近づく
 
モノの価格が無料に近づく理由には、
 
次のようなものがあります。
 
 
1 生産コストも物流コストも掛からない
2 開発コストを世界中の利用者で分担できる
3 希少性がなくなる
 
 
デジタル化で、
 
モノがいくらでも複製できるようになり、
 
いくら消費しても無くならず、
 
瞬時に誰もが手に入れることができるようになると、
 
無料に近づく条件を満たすようになります。
 
  
 
今や、スマートフォンをひとつ手に入れれば、
 
地図もコンパスも高度計も無料で手に入ります。
 
  
 
海外の著名人の講演も無料で聴けます。
 
 
  
海外の人々と長距離電話するのも
 
無料になっていますね。
 
 
  
 
明日は、
 
「デジタル化と新規ビジネスの関係性」
 
というテーマでお話しします。
 
 
 
 
お楽しみに!
 
DXTコンサルティング
兼安暁(かねやす・さとる)でした。

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