DXTコンサルティングの
兼安 暁(かねやす・さとる)です。
さて、今日のお話は、
「保存版:スタートアップと社内ベンチャーの比較」
というテーマです。
これまで、
スタートアップと社内ベンチャーを比べながら
新規事業開発を行うには、
スタートアップと同じような
組織をつくって始めるべきだ
とお伝えしてきました。
なぜなら、
死の谷を乗り越えるのは、
社内ベンチャーよりもスタートアップの方が
有利だからです。
何がどう有利なのか?をまとめてみると、
スタートアップの方が、
同じ成果に対して、
大きく5つの点で
短期間かつ低コストでたどりつける
ことが分かります。
【1.メンバーの資質】
● 既存企業の人材の特徴
ルーティン業務が得意な人が多い。
ルールを守り効率よく、
確実に仕事をこなせるのが得意な人が多い。
しばしば官僚的で、
ルールから外れる者を排除する傾向がある。
型どおりやるのが得意だが、
型から外れると、何をして良いのか判断できなくなる。
● スタートアップの人材の特徴
何もないところから仕事を作り出すのが得意な人が多い。
ルールを守るのではなく、ルールを作るのが得意。
ポジティブで、多少の混乱も整理して前に進める。
ルールよりも、本質的に大切だと思えることを優先する。
【2.ポジティブな労働環境】
● スタートアップには、
ポジティブなメンバーが集まるため、
雰囲気が明るく、働きやすい。
【3.労働時間の制約がない】
● 既存企業の中では、
コンプライアンスにガチガチに縛られていて、
スピード感溢れる動きができない。
● スタートアップでは、
コンプライアンスは緩い(傾向がある)ため、
長時間連続して
個人およびチームの集中力を持続できる。
これが成果までのスピードを圧倒的に速くする。
【4.会社のルールが少ない】
● 既存企業の中にある、
監査証跡を残すことや、
不正を起こせないような仕組み
つまり、管理のための仕事は、
株主や社会を守るために行われる。
これは、
社会的に影響のある
企業が間違いを犯さないように
するための必要な機能だが、
事業のスピードを激減させるデメリットがある。
● スタートアップには、
この足枷がほとんどない。
これも成果までのスピードを圧倒的に速くする。
【5.数年の努力で、
数十億円以上の資産家になれる可能性】
● これまで既存企業の中では、
社員は失敗しないで勤め続けることができれば、
人並み以上の生活が得られ続けられてきた。
世の中が激変するこれからも、
その働き方で人並み以上の生活を
維持できるかは疑問だが、
まじめに仕事をしていれば、しばらくは安定した生活が得られる。
一方で、出過ぎると妬みを買い、長く勤めるのが難しくなる。
● スタートアップでは、
成功した際に得られる報酬が大きく、
成功すれば生活を守るために仕事する必要がなくなる。
以上、
既存企業とスタートアップを比べて、
同じ成果に対して、
スタートアップの方が、
短期間かつ低コストでたどりつける
大きく5つの有利な点をまとめてみました。
明日は、
企業がスタートアップの力を借りて、
新規事業開発を行う方法について、
考察してみましょう。
明日は、
「大企業とスタートアップの提携方法」
というテーマでお話しします。
お楽しみに!
DXTコンサルティング
兼安暁(かねやす・さとる)でした。
保存版:スタートアップと社内ベンチャーの比較
