オンラインショップの返品率を下げる画期的なシステム

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今の時代は直接お店に出向いて試着をして服を買うのではなく、オンラインショップで服を買う人が増えている。
そこで問題となるのが、サイズのフィット感である。
日頃利用しているサイズを選んだ場合や身長や体格などに見合ったサイズの服を選んでも、服のデザインや素材によって合う、合わないが出てきてしまう。

そのため、衣類を販売するオンラインショップの多くでは、一部のセール品やオーダーメイド品などを除き、返品や交換に応じている。
だが、これはオンラインショップの運営のうえで損失やコスト負担の増大、手間や労力の増大につながり、望ましいことではないだろう。

そんなオンラインショップが抱える問題を解決しようと電子商取引ソフトウェア会社のNarvar Inc.が開発したのが3Dボディスキャンだ。
オンラインショップのコスト削減や利益率の改善に役立てることができる、システムである。
MTailerやMy Sizeなどの3Dボディスキャンアプリをはじめ、変化が1%未満の衣類を編むことができるShima Seiki(島精機製作所)のマシンに至るまで、一貫性のないサイジングの問題に対処できるシステムがどんどん登場している。

アメリカ女性のサイズは00から18の範囲で設定されているが、標準化された身体指標がないのが実情だ。
オンラインサイジングガイドにも示されておらず、フィット感に影響する生地やの伸縮性や素材のテクスチャを加味するのは難しいのが現実だった。

だが、True Fit Corp.が提供するソリューションを使えば、データプラットフォームとAI駆動のパーソナライズされた推奨エンジンを利用することで、消費者が適切なサイズとテイラーに合わせたアイテムを見つけることを助けてくれるのだ。

3Dモバイルボディスキャンや調整アルゴリズムを適用させることで、購入希望者のフィット感を最適に判断してくれるため、返品リスクを減らすことが可能となる。
便利なソリューションに対して大手の小売業者を中心に導入する動きが高まっている。

 

お店で直接試着をすれば、肩がずれる、袖が長い、胴回りがキツイなどがわかり、買うか買わないかの判断がしやすい。
だが、オンラインショップの場合は購入したうえで、実際に届いてみないとわからないのが難点だ。
返品率が高くなれば、オンラインショップの利益率も下がってしまうため、サイズやフィット感が確認できないことは大きな課題であった。

Levi Strauss&Co.のCEOであるChip Berghなどの一部の幹部によると、服のサイズは今後10年で廃止されるという。
なぜなら、スマートフォンによる身体スキャンを通じて、オンライン小売プラットフォームに自動的に入力されるようになれば、その人ごとの正確な測定値を得られるようになるからだ。
個別の数値を服のデザインに合わせ、プログラムされたミシンで調整することができるようになるため、SやM、Lといった幅のあるサイズは不要になる。

よりパーソナライズされたフィット感が実感できる3Dプリントの衣服も増加しており、従来のような同じ型の服を製造する大量生産の時代を大きく変えていくだろう。
小売販売が実店舗からオンラインプラットフォームに移行し続けるにつれて、仮想試着ソフトウェアが普及するようになれば、導入コストを削減するだけでなく、輸送や包装、繊維廃棄物の環境負荷も削減してくれるだろう。

参考:It’s Not You. Clothing Sizes Are Broken.

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