少子高齢化の助け舟!?日本政府がサイボーグ研究開発に巨額投資

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日本政府は少子高齢化などの課題解決と新産業の創出のために、サイボーグ技術や産業廃棄物ソリューションなど約25のプロジェクトに関して、1,000億円を投じると発表した。
10年間のサポート契約で最初の5年間にチームに資金を提供する計画だ。


研究助成金の一部は、2050年までの開発を目標とするロボット工学または生物を使用して人間の身体機能を置き換えられるサイボーグ技術に向けられるという。
世界的にも急速に進む高齢化社会を支え、少子化に伴う労働力の縮小をカバーすべく、サイボーグ開発や経済的生産性を強化するためのプロジェクトを始動させる取り組みだ。

 

米国政府には25億ドル以上に昇るSBIR / STTR助成金およびシード資金調達プログラムがあるが、日本でも同様の取り組みをスタートさせ、民間産業や学者、研究者、技術者のバックアップを図っていくことを決定した。2025年から2060年の間に商業化に向けて、長期の実験技術に投資する取り組みである。


このプロジェクトが順当に進めば、人間がサイボーグ化してより長く働けるようになるか、もしくは特定の人間の労働をロボットによって完全に置き換えるようになり、日本が抱える少子高齢化問題の解決につながると目されている。

このプロジェクトはムーンショット型研究開発制度と呼ばれる。
ムーンショットとは人類を月に送った米アポロ計画からインスピレーションを得たもので、ムーンショット型研究開発制度は実現は困難を極めるが、実現すれば大きなインパクトが期待できる野心的な目標を国が設定し、その実現に向けて国内外からアイデアを募るもので、大胆な発想に基づく研究開発を、国を挙げてサポートしていく。

日本政府は2019年7月31日、ムーンショット型研究開発制度のビジョナリー会議を開き、少子高齢化の克服、地球環境の回復、新たな技術開発の3つの目標を定めたうえで、目標達成に向けて25の課題を策定したと発表した。
25課題の筆頭に掲げられたのが、2050年までにサイボーグ化技術の実現(人間拡張技術)というものだ。サイボーグ化技術によって、高齢化で低下した身体能力を回復し、高齢者が増える社会の変革を目指すという。

そのほか、ビジョナリー会議では、アバター(分身)やロボットを介すことによる人間の身体的制約を超えた活動の実現やゴミゼロの実現、人工冬眠技術など、驚きの内容が挙げられている。
2018年度補正予算において5年間で1000億円の投資予算が盛り込まれており、国を挙げて野心的な課題に取り組む姿勢を示すことで、国内外から優れた研究者を呼び寄せたいと考えている。

ムーンショット型研究開発制度の1000億円をシードマネーに、日本が抱える少子高齢化やゴミ問題などの課題解決と新産業の創出という、一挙両得を狙う格好だ。
サイボーグやアバター、人工冬眠など夢がある一方で、倫理的に不安を感じそうな内容だが、国や有識者が巨額投資により本気で取り組みを始めるのであるから注目に値する。

参考:Tokyo Offers $1 Billion Research Grant For Human Augmentation, Cyborg Tech

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